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エッセイ・散文

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#随筆

あたためた想い

私が「ただの映画好き」から「映画監督未満」になったのは、今から約1年ほど前の話。普段は一晩のうちに2つ以上必ず夢を見る私が一切夢を見なくなったのも、ちょうどその頃の話。映画を作ってみたいという漠然とした願望に脳内が支配された私は、お風呂に入っているとき、歯を磨いているとき、寝支度を済ませ布団に入ったとき、そんな、日常にありふれた何も考えなくてよい瞬間でさえも、答えの出ない問いを永遠に巡らせていた。

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恋とか、愛とか、変とか

恋とか、愛とか、変とか

自分のことを客観視できる人が羨ましく思う。大体の場合、自分のことを評価するときは、当たり前に主観的な要素が強調され、客観的に判断された意見たちは削ぎ落とされてしまうからだ。

私自身、その性質がもっとも活かされているなと思う場面は、紛れもなく恋愛である。ダイエットも捨てがたいが、やはり、恋は盲目。これに尽きる。

「A君は女の子を取っ替え引っ替えするような男だよ」
「B君ってマザコンらしい」

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