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iNa_短編小説まとめ

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自分自身で書いたnoteの短編小説のまとめです。色々試しながら書いているので、文体とか内容とかトーンとかバラバラです。色々読んで見ていただけたら嬉しいです🐄🐄🐄
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#note書き初め

self service

self service

 昨日は雨が降っていたような気がする。昨日だったような気もすれば一昨日だったような気もしてくる。それとも今日なのかもしれない。底の見えない深い沼のような濃い緑色の遮光カーテンに閉じられて外の様子はわからない。あのカーテンを開ければ済むことだけれどそのためだけに腰は持ち上がらない。検索してサッと調べればすぐにわかることなのに別にそこまで知りたいわけでもないから、天気予報とは別に今日は誰がどんなことを

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瞼に透ける

瞼に透ける

 両肩に勢いよく手がのっかってくる。左にすこし重さは振れてチャリが傾きそうになった。なんて考えれないぐらいに一瞬のことで、すぐに腰に衝撃が走ったかと思えばよろめきながらも車輪は前に進んだ。そんななんでもない瞬間が、なんでか忘れられない。あれだけくっさいと罵っていたのに潮の香りが気にならなくなったのは、毎日のことで鼻が馴染んだからだったか、後ろからなびいてくる髪の毛のせいだったか。

 ベランダに粗

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かげふみ

かげふみ

靴の入り口がへこんでいるのは、親とか教師とか女とかに何度も何度も指摘されても、いつの年になっても直せない癖だった。どんなに高い靴を買ったとしても、履く時に踏んづけてしまう。毎日履くたんびにそうするものだから、次第にへこんでいく。おまけに歩く時に踵を擦って歩くからなのか、靴底はすり減って、靴下はなぜかつま先ではなく踵に穴が空いた。

今年の冬はやけに晴れの日が多い。雨が降ってないのかどうか、正確

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