成瀬功

1992年、単身渡米。写真と文学をどっぷり学んでくる。卒業制作では最優秀写真賞を芸術学部から受けるほか、報道写真でも州で2位を受ける。 帰国後、「tempsgraphie」を開設。写真と詩をメインとしたアーティスト活動に入る。個展多数。谷川俊太郎氏とのコラボなどを行なっている。

成瀬功

1992年、単身渡米。写真と文学をどっぷり学んでくる。卒業制作では最優秀写真賞を芸術学部から受けるほか、報道写真でも州で2位を受ける。 帰国後、「tempsgraphie」を開設。写真と詩をメインとしたアーティスト活動に入る。個展多数。谷川俊太郎氏とのコラボなどを行なっている。

マガジン

  • 成瀬功のアート作品〜trans(10枚セット)

    私の初期作品であり、25年以上継続中のシリーズから10点のセット販売!すべてフィルム作品です!人間のかつていた気配や影を追い求めて、風景の中に確かにある人間の記憶を表現しています。記憶こそが、人間が自分の存在を証明できるものという考えがあります。これは、人を撮らないポートレートなのです。

  • 成瀬功のアート作品〜sumposion<饗宴>コンプリート

    私の2作目の写真作品。背景にモノクロ写真を、カラーで花を撮影し、ポジを重ね合わせて1点ずつ手焼きした限定マニュアル作品。モノクロポジの生産終了で継続不可となった幻の作品群。パリでの個展で成功をおさめました。モノクロイメージは人間の理性的世界観を、カラーの花は人間の本能を象徴しています。これらが「饗宴」するとことにプラトン的な(饗宴とはプラトンの著書)人間そのものが浮き上がってきます。これらの写真は、私が創造した人間のポートレートです。

最近の記事

正月2日にして思うことーベルク個展を終えて

皆さん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。成瀬です。昨年、ベルクでの個展に合わせてnoteを始め、ここで書くのも習慣づいてきました。 皆さんはお正月、どう過ごされていますか? 元日はいかがでしたか? 元旦はお宮参りでもされたのでしょうか。 余談ですが、良く元日と元旦をごっちゃにされている方がいらっしゃいますが、正確には元日は正月1日のこと。元旦は、その朝を指します。元旦の旦の字の下の線は、水平線を表しています。水平線から初日の出が登る様子を字にしたのが、旦なん

    • 2020年にやりたいこと覚書

      2020年にやるべきことやりたいことをしたためます。 【やるべきこと】 ー早寝早起きをする ー新聞を読むゆとりを持つ(1日30分〜1時間) ー週にブローニー5本は撮影する。もしくはそれ相当のデジタルを撮る ー1日3本〜4本のコラムを書く(仕事) ー友人を大切にする ー黙思黙考の時間を作る(マインドフルネス) ーゴッホ展図録及び書簡全集全6巻を読破する。また、貪欲にアートを学ぶ ー美意識を高く保つ ー禁煙をする(Ploomtechに移行) ーお酒は週末のみ

      • 【年末のご挨拶】年越し蕎麦はカップヌードル

        皆さんこんばんは。成瀬です。 大晦日ですね。皆さんはいかがお過ごしですか? 平和な年末を過ごされていることを祈ります。 私は部屋の掃除を軽くして、お風呂に入り年末までの汚れを落とし、年越し蕎麦としてカップヌードルを独りで食べたところです。独り身は寂しいもんですね。でも、無事に年末を迎えられたことに感謝です。昨年は入院していましたから。平和と健康が一番大切ですね。 今年も振り返ればいろいろありました。救急入院に始まり、事務所の移転、写真講座の開設と弟子の獲得、その弟子との

        • 個展会場からのお便り<最後かも?>

          皆さんこんばんは。成瀬です。 今日は仕事の合間をぬってベルクにやってまいりました。ここでも仕事しております。しがないアーティストである私は仕事を選べない立場にあるのです。泣 今日ベルクに来た理由は、何年かぶりに会う友人がきてくれると言ってくれたからです。それが写真の彼女です。彼女とはパリで知り合い、当時バイオリンを音大で学んでいた彼女と、写真に没頭していた私には、不思議な共通点がありました。アートを志す者同士として、会話もてんで畑違いながら、共通点が感じられたのでした。お

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        • 成瀬功のアート作品〜trans(10枚セット)
          1本
        • 成瀬功のアート作品〜sumposion<饗宴>コンプリート
          1本

        記事

          個展会場からのお便り<其の参>

          皆さんこんばんは。成瀬功です。 今日も仕事帰りのベルクです。今日はしばらくしたら知古の友人がやってきます。彼は音楽家で、彼の初CDにライナーノーツを頼まれて書いたことがあります。古い友人は少ないですが、アリストテレスも「あまたの友を有するは友を有せざるなり」と言っています。少なくとも、こういう友がいてくれることが私を救ってくれています。 私には写真家の大家と呼ばれる人ばかりでなく、彼のような音楽家、画家、彫刻家、建築家、など、様々な友人がいます。ジャンルは違っても、アート

          個展会場からのお便り<其の参>

          個展会場よりお便り<其の弐>

          おはようございます。成瀬です。 私の公式ウェブサイトをご覧になって、ブログで個展が行われていることを知り、連絡をくださった方と10時に待ち合わせ、お話ししていました。なんでも遥々静岡から来てくださったとか。とてもありがたいことです。ポストカードも3枚ご購入くださいました。作家冥利につきますね。 静岡では看護婦さんをやられており、今日は赤坂で勉強会があったため上京してきたとか。サバサバした歯切れの良い好印象な方でした。こうした出会いも、これまでの個展ではなかなかありませんで

          個展会場よりお便り<其の弐>

          写真と言葉の関係についての覚書

          個展が始まって1週間になります。その間にもいろいろな出会いがありました。意外だったのは、ポストカードの売れ行きが非常に順調なこと。これまでいろんな場所で個展を開いてきましたが、ポストカードを作ったのは初めてです。それも、1枚単位ではなく5枚セットがすでに売り切れてしまっているということ。新たに100枚分の5枚セットを作りましたので、明日の在廊時に納品してくる予定です。明日は午前中と、午後3時ごろから在廊する予定です。お時間のあるかたは、是非とも新宿ベルクにてお会いしましょう。

          写真と言葉の関係についての覚書

          個展会場よりお便り<其の壱>

          皆さんこんばんは。成瀬です。 12/1より開催中の個展会場ベルクに視察に来ました。仕事帰りのお客さんが押し寄せる前のいい時間に入ることができ、テーブル席が空いたのでつかさずゲット! 落ち着いて本稿を書いております。 ぱっと見、ポストカードの数もずいぶん減っている様子。売れたのか、より売れるためにベルク側が展示する量を調整くださったのかわかりませんが、なんだか嬉しくなります。ベルク副店長で写真家でもある迫川さんが非常に気に入ってくださり、Twitterで2度も告知してくださ

          個展会場よりお便り<其の壱>

          個展開催当日になりました!

          皆さんこんばんは。成瀬です。 遂に個展の準備が整いました! あとは始発で会場のベルクに搬入し、設営するだけです! ただいま2時半! 寝なければならないのに興奮して眠れません。 いや〜、まだまだこれからですがすでに疲れました。もっと前もって準備をしない私が悪いのですが、2冊のポートフォリオの作成、ポストカードは100枚以上、その上各種ポップやJINEの作成。一気にやりました。プリンターのインクが切れそうになり、あわや新宿ヨドバシまで駆け込むか、というところでしたが、なんとか

          個展開催当日になりました!

          個展カウントダウン<2日>:散文詩、という写真

          さて、散文詩の形式で未完の「trans」シリーズを完結させようと決めましたが、テーマの選定はとうの昔に終わっていました。写真では完結できなかったシリーズを詩で試みるわけですから、詩のテーマももちろん写真と同様です。 「trans」シリーズのテーマについて、これまできちんとお話ししていなかったように思いますが、ここで遅まきながら説明しますね。 もともとは、モノクロ写真のテクスチャーの美しさをいかに表現するか、に神経が寄っていて、テキサスの廃墟となった教会の朽ちた石壁の、平面

          個展カウントダウン<2日>:散文詩、という写真

          個展カウントダウン<5日>:写真では表現し切れなかったこと

          ポンデザールからのシテ島の眺めを写真にすることで、写真でのシリーズ完結を諦めた、というところまでお話ししました。 3週間の旅程を終えて帰国した私は、再度パリへ向かうための準備期間に入りました。なんとかお金を工面して、再度渡仏できるまで半年がかかりました。その間に、いろんなことを考えました。 詩を書こう、という気持ちは変わりませんでしたが、ではテーマは? 文体は? 形式は? 詩を書くと一言で言ってもいろんな課題があります。私は、実は中学時代から詩を書き始め、写真よりずっと前

          個展カウントダウン<5日>:写真では表現し切れなかったこと

          個展カウントダウン<8日>:パリ撮影旅行記〜写真家としての自殺行為と新たな出発

          初めての、でも懐かしいパリで、嬉々として撮影に挑んできたお話をしてきました。そして旅程3週間のうち2週間が過ぎた頃に、異変が起こったとまでお話ししました。 その異変とは、相変わらず1日8時間撮影のためにパリを練り歩いていたのですが、突然、写真が撮れなくなったのです。「あ、ここいいかも」と思ってカメラをジェラルミンケースから取り出し、三脚にセットして構図を決め、露出を測ってピントを確認した上でフィルムホルダーをカメラに装填する…、とまで進めても、どうしてもシャッターが切れなく

          個展カウントダウン<8日>:パリ撮影旅行記〜写真家としての自殺行為と新たな出発

          【雑考】アーティストになることを選んだことについて

          パリ滞在記の佳境を前に焦らしているようですが、ここ最近とみに身に染みて感じていることをまとめたいと思います。 私の祖父は、生粋のアーティストでした。油絵を一生をかけて描き続けてきました。しかし、生前も亡くなった後になっても、家族の理解は得られませんでした。それは、妻である祖母を働かせ、自分は好きな絵ばかり描いている、とアーティストたる根元を否定されてしまっていたからです。 祖父の生活、活動資金を支えていたのは祖母です。それは違いありません。しかし、それは責められるべき

          【雑考】アーティストになることを選んだことについて

          個展カウントダウン<17日>:パリ、ポンデザールの眺め

          皆さんこんにちは。成瀬功です。 パリ滞在記。初めてのパリへは、撮影機材は4X5という大判カメラを持っていきました。シュナイダーというレンズメーカーの大判用レンズの描写に惚れ込んで、これでパリを撮りたい、と思って持っていきましたが、三脚も大きく、ジェラルミンケースに格納したカメラと備品合わせて、総重量10キロ以上の大荷物を担いで、極寒の中、毎日8時間は歩いていました。 パリには、セーヌ川にかかる橋がいくつもあります。その中で、唯一他の橋と作りが違い、車の通れない橋があり

          個展カウントダウン<17日>:パリ、ポンデザールの眺め

          個展カウントダウン<18日>:初めての、懐かしいパリ

          皆さんこんにちは、成瀬です。 さて、気を取り直してしっかり書きます。パリ。かつての芸術の都。かつて、と言うのは、現代のパリは食うに困ったアーティストを寄せ付けない、高級都市になってしまったからです。屋根裏部屋でさえ、高給取りでないととてもじゃないけど住めません。そういう都市に変わってしまった、パリ。 それでも、私はパリに憧れ、いまも憧れ続けています。初めてパリへ行ったのは何年前でしょうか。10年は経っているはずです。その第一印象は、いまも忘れられません。シャルル・ド・

          個展カウントダウン<18日>:初めての、懐かしいパリ

          個展カウントダウン<21日>:着々と進行中!

          パリ滞在記が書けぬままでおりますが、ちょっと精神的体力も必要な作業になりそうなので、いま少しお待ちいただけたらと思います。申し訳ありません。 よしなしごとですが、今日はエイやと元気を出して、弟子とともに新宿に行ってまいりました。目的地は世界堂とキンコーズ。 世界堂では写真の額装に不可欠な三角コーナーを額15枚分。キンコーズではこれだけはやりたかった自己紹介と経歴紹介文と、自作詩2編のパネル化をしてまいりました。偶然にもキンコーズの半額クーポンを手に入れたので、格安で作るこ

          個展カウントダウン<21日>:着々と進行中!