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【読書感想】ロックで「独立」する方法って?

あの、「ザ・キング・オブ・ロック」
忌野清志郎の本のタイトルが、
「ロックで成功する方法」でなく、
ロックで独立する方法」ですよ?

それってどんな意図なのか?

つまりは、
出来るだけすべての行程で、
自分の責任において、納得できる決定をする。
そうして思う通りに音楽をやることが、
清志郎にとって、一般にいう「成功」よりも重要。
「成功」から、更なるものを求めての「独立」。

金銭や名誉といった類いの「成功」なら、
ロックやらなくても手に入るわけで、
兎にも角にもロックに生きる、自分のロックを全うする、
全てはそのために、ということと理解しました。

さて、実は5月2日の投稿で、

ドラマ『野ブタ。をプロデュース』における清志郎の役柄的な、
『第三の大人』重要説(?)を唱えているのですが、
(親でも先生でもない、
ニュートラルな関係性の大人の存在について)

しかしこの本で、当の清志郎は、
「親や周囲には反対されなければならない」
というようなことを言っていて、ファッ!となりました。

「周囲の反対を押し切ったのだから、もう後には退けない」
そういうところにいたから頑張れた、と。
それは、親や環境からの、ある種の「独立」ですね。

確かに、なんのプレッシャーもなしで、
好きに選んでいいよ~という状況で、本気の何かを選択するって、
意外に悩ましいことも多いかもしれない。

外圧や批判によって、
逆に奮闘するとか、自問自答するとか、
方向性が定まるとか、意思が強固になるきっかけになるとか、
ありそうです。

しかし私自身は、親に反対されたことがあまりなかったせいか、
もし、いざという時ガッツリ反対されたら、心折れるかも。
それって、ここぞという時に打たれ弱そう。
(少なくとも自分に関しては、自覚あります…)

なるほどな~~となりました。

また、以下はやや蛇足ですが、
図らずも、ビジネス書や成功本などでも目にするような、
内容や行動が出てきて面白いです。
(例えば、なりたい未来を克明に書き出してみた、とか)

多分、分野を問わず成功する人は、
どこか共通したマインドで、行動選択してるのかもしれず、
ビジネス書や成功本は、そういう人たちの感覚や行動を、
わかりやすく翻訳してる本、なのかもしれないですね。
再現性がどの程度かは、わかりませんが。

もちろん、ロッカーらしい物言いやエピソード(やや昭和)、
音楽人としての想いなども、清志郎はちゃんと吠えてます。


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