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今日は忌野清志郎の命日か〜

新型コロナウイルスの影響で、開始延期の新ドラマの代わりに、
『野ブタ。をプロデュース』が再放送されてますね。

私は、このドラマに出演している忌野清志郎が大好きなんだけど、
この機会にまともに観てみて、
あらためて彼の役どころにグッときました。

あ~こういう大人に救ってもらったことあったな~と。

『野ブタ。』での清志郎の役は、
町の書店「ゴーヨク堂」の店主、デルフィーヌ。

店を「私が創った世界」と言い、自分も本を書いていたり、
独自のルールや名言を、貼り紙にしていたり。
少ない登場シーンで、深いことつぶやいたり。

ある回では、主人公の信子を追いかけてくるいじめ犯たちを、
「いけてない女は滅亡しろ!」
という貼り紙を見せつつ、追い払いました。

結果的に、信子をいじめから救う役割を果たしましたが、
デルフィーヌにとっては、ただただ
「いけてない」人間を「私が創った世界」に入れたくないだけ。

「いけてない」人間とは、彼の美学にそぐわない、
例えば、いじめをするような人間。

デルフィーヌはきっと、本質を見抜いてるんだな~

さて、このデルフィーヌのような、
親でも先生でもない「第三の大人」。

こういう、一般社会の主流から外れている大人が、
(社会から外れてるってわけではなくて)
なにげなく身近にいたら、
若い人たちにとって、なかなか救いじゃないですか。

親たちは、
「勉強して、少しでもいい企業に入ってほしい」
「安定した道を選んでほしい」という考えが主流。
学校も、
その前提に沿って事を進めるのが主流。

そこから外れそうになったり、窮屈さを感じた場合、
他に選択肢がない。行き場がない。追い込まれそう。

でも、そことは違う世界で生きている大人と、
利害も上下もなく、ニュートラルに接していたら、
観念に囚われず、広めの視野が持てそう。

私自身は、親もそれほど主流派ではなかったし、
先生や周囲にデルフィーヌ的な人もいたので、
それほど切羽詰まった子供ではなかったけど。

それでも、そういう大人の示唆でハッとしたこと、
目からウロコを剥がされたこと、数多し!


「第三の大人」、社会にとって結構重要です。
特に今後、アフターコロナの時代には、
主流も何も、関係なくなる可能性大きいし。
そんな存在ならば、自分も望むところですわ。

それにしても、デルフィーヌ、サイコー。
この役に清志郎をキャスティングした制作者もサイコー。
そして今、こんな風に観られることが、本当に嬉しいです。

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