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社会人1年目の私へ

2014年春、2年制の短期大学芸能科を卒業。
何者でもなかった私。事務所もあてもなく誰かに必要とされることもなく。
暇な時間が辛いからとにかくアルバイトを入れて毎日働いていた。
私の夢は『音楽を仕事にすること』でした。

バイトが終わったらボイトレに行くか路上ライブに出て一人のお客さんに向けて歌う。初めての路上ライブは2014年5月27日。
オリジナル2曲とカバー数曲のローテーション。
友達が見にきてくれてた。
大手の事務所のオーディションを受けても落ちまくる日々・・・。
博多駅のカフェで月に一回3人ぐらいのファンの人に向けて歌う。
社会人1年目の私は先の見えない、どこにたどり着くかも分からない実績もないちっぽけすぎる私でした。

根拠はないけど『自分は絶対やれる!』という自信と、『もう後戻りはできない』というプレッシャーがひたすら自分を頑張らせていた。

一番きつかったのはちょうどこの時期、4月だったと思う。
『学生だから』と守ってくれるものはもう何もなくなっていて環境が変わったことへの戸惑いや焦りを感じる毎日。
実家暮らしだった私はまだ金銭的にも精神的にも親に甘えていたし、
頑張っているつもりでも親に『もっとがむしゃらにやってもいいんじゃない?』
って言われた時はすごいしんどかったなあ。
今思えば道筋もなく、資格を取れればいいっていう世界でもなく、評価も曖昧な歌の世界でやっていくことへの親の不安はやばかったと思う(笑)

『やっていけるかも』と可能性が見え始めてきたのは2年目以降の話なので1年目は本当こんな感じでしたね。。

それから5年経った今、ひとつの道じゃなくその中にも色々な世界があることを知ってちょっとだけ大人になりました。

メジャーデビューや売れることだけをひたすら考えてプレッシャーに押しつぶされそうな20歳の自分へ
『22歳までにメジャーデビューという夢よりもっと大切な夢に出会いました。
夢叶わなかったんだ。。って悲しませてごめんね。
でも音楽を仕事にするってそれだけじゃなかったんだ。いろんな道があった。
『歌を聞いてくれるみんなと年を重ねながら少しでも長く音楽活動をすること』
今の私の人生のテーマです。今は音楽を仕事にする夢が叶いました。
しかもあなたが夢見ていた東京で夢の一人暮ら、、あ、まだシェアハウスだけど笑
そこまでなんとか来れました。でも、大きな夢を持って生きていくところは今も変わっていません。遅咲きでも何か大きな花を開かせたいと今でも思っています!
とにかく今、幸せです。社会人一年目の私、頑張ってくれてありがとう!これからも頑張るからね!』


社会人10年目の私へもちょっと書いて見た。
『応援してくれている人を大切にしていますか?形は色々変わっただろうけど、初心を忘れずにね。今よりいい曲作れた?防音物件の2DKに住んでるかな?
どのくらいのキャパでライブしてるんだろう?』

質問攻めでした。(笑)
ではまた。平成最後の投稿でした。


★中村仁美について★ 
https://media.muevo.jp/articles/6526

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♪Singer Song Liver 中村仁美

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