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「犬はバナナを食べない」あとがき一風が強く吹いてる一

 全話お読みになってくださった方も、まだ未見の方も、ありがとう御座いました。これで、全9話、「犬はバナナを食べない」は、完結致します。

 実は、この小説、プロットや、メモ書きは、全て私の頭の中にあります。事前に、ノートや、スマホに書きつけたりせず、ぶっつけ本番で、noteの原稿にまとめたものが、このお話なのです。
 それというのも、私は、ネタのメモや、プロットを書くだけで、「書いた気」になる、という、厄介な性質がありまして、そのまま放置してきた作品の種が、幾つもあるのです。それじゃあ、イカン!と、いきなり作品を書き出す方法を、今回はとってみたのでした。
 
 短編小説としても、青春小説としても、どっか物足りない気がしていますが、私は、最終話、墓地に強く風が吹き抜けたように、ヒロインあつを、本来、あるべき場所に送り出せたのではないかな?と、考えております。
 グジグジしていたあつが、自分の人生に一歩踏み出せたとき、それが彼女の、思春期の終了するときなのかも知れません。
 すなわち、大人としての一歩が、この物語の終わるときなのだ、と。

 読了してくださった皆様が、どんな想いでこの物語を追いかけてくださったか、私には、まだはかりかねますが、一年の連載を経て、私もまた、変わったと思います。その変化が、次の作品に影響するかは、貴方様の目で、再びお確かめになっていただきたい。
 
 それでは、深まりゆく冬に、変わりゆく年に、読者様の幸せを願いつつ、、
 ありがとう御座いました。
  作者より

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