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血圧から読み取る、万人共通の治療法に対する違和感

突然ですが、みなさん血圧は正常でしょうか?
最近は高血圧が故に薬を飲んでいる方が本当に多くなったという印象です。

全国健康保険協会が、行っている「重症化予防事業」の勧奨基準が、
「140/90mm以上」Ⅰ度高血圧の基準から、2024年(令和6年)4月から「160/100以上」II度高血圧の基準に変更になりました。
※厚生労働省の基準は変わりません。

こちらのブログを読んでくださっている方の年代層はバラバラですが、世代によって血圧の基準値は変わっているはずです。
ある年配者層の高血圧の基準値は年齢+90であったり、160であったり145であったり…
ここ30年間でも多々変更があるわけです。
これをおかしいとは思わないでしょうか?

例えば人間が4足歩行になった!とか
羽が生えたなど、形態的に変わるならまだしも、構造自体大きく変わっていないのに基準値が変わるのはおかしな話です。

また、ここでの正常値を135としましょう。
血圧とは心臓から末梢に血液を送り出す力の強さなわけです。
これが①身長が200cmと150cmの人
②スポーツマンと寝たきりの高齢者
が同じ基準でいいのでしょうか? いいわけないなと私は思います。

こちらの画像上部には「基準値」と書いてありますが。決して「正常値」ではないのです。
この記事の冒頭ではあえて「血圧は正常ですか?」と書きましたが、正常な血圧なんてものはこの世にないのです。

血圧だけではありません。この時期はメディアでもなんでも「水飲め水飲め」と言います。腎臓や心臓が悪い人や脚が浮腫む人にも飲ませて平気でしょうか?

今行っているデイサービスの利用者さんは薬を毎朝17錠飲むそうです。
心臓が悪いから脚が浮腫んでいるのですが、かかりつけ医からは「体重を乗せると脚が痛くなるからだめだ」と。つまり「歩くな」ということです。
私なんかは柔道整復師の端くれですが、この話を聞いた時に驚愕しました。
こんな患者さんに適当なことを言う医者ならいらないんじゃね…と思うくらいに。

少し愚痴も入りましたが、みんなが同じ個体で同じ体ではありません。
また労働環境や生活環境も異なれば、体質や遺伝も違います。

最近私が施術(治療)と向き合う中ではここに重点を置いています(つもりです)
話を聞きながら、身体を診ながら個々に合わせていくのが必要だなと。
ゴールのないところだと思いますし、自己を棚に上げるわけではありませんが、
是非みなさんが日頃診てもらっている先生はこのような志を持っているでしょうか?
有名大学卒の先生でも診察の時に画面ばかり見ている先生は、
果たして本当にいい先生なのでしょうか?

患者は先生を選ぶ権利があります。
ぜひみなさんも、みなさん自身を親身に診てもらえる先生を選ばれると良いかと、私は個人的に思います。

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