親だって一人の人間。だから、あえて私はわがままを言う。
先日、こんなことがありました。
夫と私と息子とで、午前中から外出。
昼ごはんは、どうしようかと考えていました。
開口一番、夫が、
「ラーメンがいい」
と言うので即決。
ラーメン屋さんに行くことに。
少し前に、夫が「ラーメン食べたいな」とつぶやいていたことを思い出して、今回は夫の意見を優先したのです。ちなみに2歳の息子はラーメンが大好き。聞くまでもなく、パパの意見に大賛成です。
しかしラーメン屋さんに車で直行するも、お目当ての店が工事中でお休みされており…
「今日、休みみたいやなぁ…どうする?」と。
私は、ラーメン屋さんからそんなに距離のない場所に、新しくできたうどん屋さんの存在を思い出し、
「うどんはどう?」
と提案してみました。
その案には、夫も了承。晩ご飯は、揚げものの予定だったので、あっさりと食べられるうどんもいいね、ということに。
しかし、ここで問題が…
息子が猛反対。
「ラーメンがいい!ラーメン、ラーメン!!」
ラーメンだと思っていたのに、急に変わったらそりゃ嫌だよね。
しかも、大好物のラーメンだと思っていたのに…。気持ちはわかります。
「じゃあ、うどんか、ラーメンかじゃんけんで決めよう」
ママと息子とでじゃんけんをすることに。
結果、ママの勝利!
「ママの勝ち!今日はうどんにしようね」
はじめは単に主張していただけの息子でしたが、感情が爆発し、車の中で大泣き。泣き続ける息子を前に、夫婦の話し合いが始まりました。
夫は、
「どうする?ラーメンにする?」
と息子の様子を見て、うろたえている様子。
私もいろいろ考えました。うどんもラーメンも食べられそうな、ファミレスはどうか。泣き止まないからラーメンに変更するか。う〜ん。
✳︎
けれども、タイトルにある通り、
親だって一人の人間。
あえて私はわがままを言いたい。
そんなふうに思ったんです。
家族はみな平等。
パパもママも子どもたちも、それぞれ自分の気持ちがある。それぞれの主張が違っていたら、妥協点を探ってみたり、我慢しなくてはならなかったりする時もある。
親として、子どもの気持ちを大切にしたいとは、もちろん思っています。けれども、それと同じくらい、親も子も対等で平等な関係でありたいと願っています。
だから、今回は自分の意見を通すことにしました。
「ママだってうどんが食べたい!」
「ママは病院でがんばったし、ご褒美でうどん食べたい!」
(産婦人科の検診帰りでした)
案の定、息子はさらに大泣き。
「ラーメン食べたい!わーん」
子どもは感情をそのままに表すことができます。今回のように、涙ながらに訴え、全力で悲しみを表現します。
では、大人は?
大人には感情はない?
そんなことはない、大人にだって感情はある。
ただ、うまく抑えられるようになっただけで。
表に出さないようになっただけで。
私だって、
「うどんが食べたい!」
息子みたいに大泣きはしないし、全力で表現することはないけれど。
夫も、
「今回はうどんにしよう。今日は、ラーメン屋さんが閉まってたから、また今度行こう」
私も、
「ラーメン食べたかったね。ごめんね。また食べにいこう。おいしいうどんがあるから、うどん屋さんに行ってみよう」
息子の気持ちを受け止めながらも、そんなふうに話を続けていると、だんだんと落ち着き始めました。
うどん屋さんに到着。
結局、息子はお子様メニューの中から、自分で「カレーセット」を選び、ご機嫌でバクバク食べていました。
✳︎
もし、息子が自分の気持ちを表現するのが苦手なタイプの子だったら、こんなふうに親の意見を通すようなことはしないと思います。けれども、息子は明確に自分の意見を主張するタイプ。そして、ほとんどの場合、これまで息子の要求通りに動いてきました。
だからこそ、今回はママの要求を優先してみたらどうなるのかな?
と思って、あえてわがままを言ってみました。
一般的に見れば、大人気ない。
世間体を気にすれば、褒められたものじゃない。
でも、上記にもあるように、
親だって一人の人間。感情がある。
家族はみな、それぞれ平等で対等でありたい。
だから、パパだって、ママだって、わがままを押し通したっていいじゃないですか!と「声を大にして」とまでは言わないまでも、言いたいんです。
大人だから…
親だから…
と感情を抑えて、無理をされているパパさん、ママさんがたくさんいるのじゃないかなぁと思って、今回の記事を書きました。
内容は、
「ラーメン食べるか、うどん食べるか?」
のどうでもいいようなことではありますが、何かすこしでも心がホッとできるものが届けられたらなぁと願っています。
星野リコさんの記事を読ませていただいたことをきっかけに、このエピソードを書こうと思いました。お気持ちを文章に残していただきありがとうございます。
子どもはもちろん大切。
けれども、自分も大切。
自分の気持ちを大切にしながら、親と子との向き合い方を考えていきたいなぁとあらためて思わされました。
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読んでいただきありがとうございました♩
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