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つなごうとした息子の手を、振りほどいた(3)

前回の記事はこちら。

家に帰ってきた私は、洗濯物をたたんで、洗濯機を回した。
ぐるぐると頭の中でいろんなことを考えていた。

約束を破った息子。
私の手を離さなかった息子。
迎えに行った時の「なんで来たん?」という息子の顔。

「お母さん、来なくて良かったんじゃない?」
6年生の男の子のあの言葉が、まだ聞こえる。

手を繋ごうとした息子の手を振りほどいてしまった。


昨日、担任のT先生と電話で話をしたときに、こんなことを言われた。

「私もありますよ。あんなに泣いとったのに、あれッという間に元気になって。今までのはなんやったんや?って思うことも、たくさんあります。ええーって、キレそうになることもありますけど、大人ですしね、グッと我慢します。」

"大人ですしね、グッと我慢します"に、グサッときた。
私は我慢できない。
できなかった。

余裕があるときはできるかもしれない。
でも、昨日は違った。今日も違った。まだ、モヤモヤしている。


あぁダメだ、と思った。
何をしても気分が晴れない。

こんな時は、書くしかない。
と思って、いまここ。

今日、息子は放課後デイに行く。
だから、帰ってくるのは17時頃になるだろう。

それまでに、私の気持ちを整理しておきたい。
そして、ちゃんと息子に話そうと思う。

お母さんだって人間だもん。
「なんでこんな仕打ちうけんなんの?」って思ってしまうことだってある。
お母さんだからって何しても良いって思わんといてほしい。

お母さんはケンをサポートしていきたいと思っている。
ケンが頑張っていることだってよく知ってる。
でも、ずっと一緒に居ることはできない。
お互い、一人で頑張らなきゃいけないことだってある。

お母さんにだってやらなきゃいけないこと、やらんなんこともある。
お母さんだって、いっぱいいっぱいになることだってある。


手を振りほどいてしまったこと、謝ろう。
受け止められなかったことを、謝ろうと思う。

そして、私が傷ついたことを話そうと思う。
きっと、息子は聞いてくれると思う。

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