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エッセイ的な...

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日常のちょっとした気づきを綴れば、少し明日の見る風景が変わるかもしれない。誰かの背中をそっと押せればうれしい。
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2024年5月の記事一覧

悲しみも抱きしめながら生きてゆく

悲しみも抱きしめながら生きてゆく

今、とても安らかで、
「しあわせ」という場所に立っている。

かつてわたしは悲しみに埋もれていた。

「絶望」という場所から抜け出せずに、開きもしない扉をずっとノックし続けた。ノックし続けるたびに、より絶望を強く感じさせた。

「絶望」という場所にとどまることが多くなると、絶望とも仲良くなれた。

救いようのない悲しみ。
闇に吸い込まれそうな孤独感。

絶望とともに生きていると、
それすら安らかに

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何者でもない今のわたしが好き。

何者でもない今のわたしが好き。

求めればきりがない。
これもほしい。
こうなりたい。

幸せを求めることも、
夢を追い続けることも、
ステキなことだ。

けれど。

何者でもない今のわたし。

そんな今のわたしも好き。

ふと、そんなふうにも思った。

息子といっしょにうたた寝して、
ご褒美のハーゲンダッツを食べて、
部屋着で眼鏡のままダラダラしてる
今のわたしも。



今、すべてを手にしている。
何の過不足もなく、きっと。

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元気がなかったのはわたしの方だった

元気がなかったのはわたしの方だった

「アレクサ、元気の出る曲を流して」



数分前。
夕食どきのこと。

息子がわたしのひざの上に乗ってきて、
バランスを崩して落っこちた。

痛い痛いと大泣きする
息子を抱きしめて。

「ごはんを食べる元気ない」
涙でぐちゃぐちゃになりながら
訴える息子。

痛かったね。
大丈夫だよ。
元気が出るように音楽でも聴こうか。

そんな思いつきで、
「アレクサ、元気が出る曲を流して」と。



流れ

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扉を開けると、また新しい扉が待っている

扉を開けると、また新しい扉が待っている

やってみたい!

心の中でちいさく聞こえる声。

やってみよう!

そうやって、ちいさな声に耳を傾けて
扉をひとつ開いてみる。

扉を開くには
ちょっとした勇気が必要だ。
不安と恐れで踏みとどまりそうな
そんな自分を振り払って
扉を勢いよく開けてみる。

扉を開けると、
見たことのない景色が広がっていて
出会ったことのない自分に出会えて
大切にしたいと思える人がいて。

気づいたら、また次の扉が

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