僕が小説を書くときに気をつけていること④
名前。
登場人物の名前をとにかく印象的にしたいと考えている。一番悩んでいるかもしれないし、一番閃きに任せているところがある。
できるだけシンプルな苗字で、どこにでもいそうな名前。
「コーヒーが冷めないうちに」であれば、時田流、時田計、時田数、平井八絵、平井クミ、房木光一、高竹奈々など
声に出してみて耳障りのいい名前を付けるようにしている。
それは僕が舞台演出出身だからだろう。舞台は耳で聞いて、すぐに覚えられる名前である必要がある。なにせ1時間半〜2時間で見終わってしまう物語の名前を覚えるのに時間など使ってられない。
だからお客さんが舞台上の俳優さんを見て、その顔から連想しやすい名前を付けるように気をつけてきた。
それを小説にも応用している。名前から想像できる顔、キャラがあるはずだからだ。
優也、良平などは漢字の印象から若くて好青年なイメージができる。
健吾、恭平などは少し屈強なイメージ。茂、康政などは年配などである。
ざっくりでも名前とイメージは近いものが良いのではないだろうか?
ま、個々人の好みの差は致し方ないということです (笑)
川口命名俊和