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これは小説です。

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勢いで初めてみました。 短編小説を投稿していく予定です。マガジン名悩み中。
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#短編小説

こんにちは生命頂きます。

 その星では時期が来ると、女が四組で横になりブリッジをする。そこから女たちは触れた手足が癒着する。そこまでに二週間ほどかかる。
 女たちの身体の上には水をかけられ、女たちの身体の中から汚物が出てくる。女たちは水によって二週間まず生きる。
 女たちの糞尿によって土が肥やされていく。そうして一人の女のへそから腸が飛び出し、太い幹となる。
 そこから枝分かれて大体三人の子どもが生える。
 私はこの時期が

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宇宙人、地球に降り立つ 後編

宇宙人、地球に降り立つ 後編

 しかし書かれていた文字は宇宙人二人が知らないものであった。白い壁に文字らしきものが大小様々に書かれている。
「A分析しますか?」
「そうだな、頼む」
 Bは文字に向かって手を合わせる。手から薄白い光が出て、文字全体を包み込む。
「A、これは文字ではありません。少なくとも宇宙10個分に当たる周囲の文字文化、もしくはそれに準ずるものを探しましたが全て該当しませんでした。一番近いものはこの人類が作った

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宇宙人、地球に降り立つ 前編

宇宙人、地球に降り立つ 前編

 地球に二人の宇宙人が降り立つ。
「ここが地球ですか、データでは人間という霊長類生物がすんでいるという話ですが、今のところデータに出てきてないですね。」
 宇宙人Aは不思議そうに周りを見渡す。地球に住む人類は独自の知能を獲得し文明を獲得しその後発展をしたという話である。
「百年前には私たちの惑星の1萬光年近くまで来ていたという話があったのに」
 宇宙人Bの周りには、木々が生い茂り動物が闊歩していた

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ゴミ箱はゴミを捨てたい。

ゴミ箱はゴミを捨てたい。

ゴミ箱がゴミとして捨てられたものは、捨てることが出来ないものだった。 
ゴミ箱は捨てる場所を求めて旅を続ける。ゴミ箱は終着点ではなく、過程である。最終的にゴミは燃やされるなり、なんなりとされ墓場である処分場に行くはずである。
 しかしゴミ箱はどこに行ってもそのゴミは捨てることは出来なかった。そこに捨てるなと言われてしまった。ゴミは溜まり続ける一方であった。
 ゴミに入っているものは大麻だったり拳銃

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ある人間に興味を持った侵略者

 私たちは人間で言うところの200年ほど前にこの地球に降り立った。人間は私たちを攻撃し撲滅しようとしたが、ただの一度も人間が作ったモノの攻撃が通ることなかった。逆に人間が私たちを攻撃しようとした際に土地が傷つき、資源が減ったことの方が問題だった。
 原子力爆弾を使用したせいで日本という国は二度目の大きな被害を被った。哀れなことであった。人間たちは攻撃するのを止めると今度は私たちを神として崇めた。

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最悪な未来と現在の思考

最悪な未来と現在の思考

 ぼんやりと考えることがあった。生きていて意味があるんだろうかと。
 しかしそう考えていた時が幸せであった。
「止まらない」
 とある場所に向かった先にあった急激な下り坂を自転車で漕いだ時に問題が発生した。ブレーキが止まらない。脳味噌は自転車の回転とともに激しく回転していった。下り坂の先には激しい車通りがある。
 このまま進んでいったら間違いなく死ぬ。私はそう確信した。私はとっさに足先を地面に置い

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恋。人口物

 クラスが同じ男子生徒に放課後一つのゼリーを渡された。薄ピンク色のそれは最近この村で流行っている「恋心ゼリー」というものであった。
 この日本の中で一生TVや雑誌で取り上げられることがなく、老人ばかりが増えていくこの田舎でそれは突然として流行りだした。スーパーやコンビニで売られるそれは好きな人と両想いになりたいときに相手に渡すといったものであった。
 値段は一つ1000円、サイズは通常のゼリーと同

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尻からアロワナ(に似たもの)

尻からアロワナ(に似たもの)

 便意を感じてトイレに行った。そのまま用をたそうとリキんだら尻から感じたことのない感覚が感じた。それはにゅるりと出てきて、ちゃぽんと落ちた。

 トイレットペーパーに手をかけた手を止めて見るとそこには中くらいの見慣れぬ魚がいた。

「うわっ」

 私は目を擦り、もう一度確認するがそこにはまごうことなき魚が一匹泳いでいた。渡曽はなにがなんだかわからなくてそのままトイレに流した。魚はトイレの中に消えて

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青い猫喉に入る。

朝起きると喉奥から猫の顔が見えていた。どうやら寝ている間に青い猫が僕の口の中に入ってきたらしい。聞いたことのない話だったので初めは動揺した。
しかし、猫はそのまま出てこなくて10年がたった。もはや私の身体の一部となっていた。猫は時折私のお腹の辺りでニャーと言ったりしている。ごくまれに私の喉から手を伸ばして口を開かせ、机やご飯の入った食器を触るといった規則性のないことをしていた。
ある日、帰路につい

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地底人のとある非日常の出来事

地底人のとある非日常の出来事

 その日土の中に大量の血が滲んだ。そして次の日にはまた違う血が大量にしみ込んだ。
 その土の下で暮らす地底人にとってこれは異例のことであった。
 「最近血なまぐさくていけないな」
 父は土とミミズを食いながらため息を一つした。
 「そうね。」
 母が一つため息をついた。
 「じゃぁあの黒いのする?」
 娘は部屋の隅に転がっている黒くて細くて文字盤がついているものを差す。
 「そうだな。しかしこの山

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るるるるるるる

るるるるるるる

 これは夢の中の出来事である。と思いたい出来事が先ほどあった。

 新宿の某百貨店にて特設展が設けられていたのを出先で見かけた。

 白の布地で出来た看板に黒のポップ文字で書かれていた。「るるるるるる」の文字。

 見ると30センチほどの筒状の中に黄色く蠢く何かが入っていた。

「どうぞ今なら「るるるるるる」1000円で販売しております。お刺身としてもデザートとしてもいただけます。」

 女子高生

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あなたのためのパンケーキ

あなたのためのパンケーキ

 明日好きな人が家に来る。泊まりとかではなくて午後二時から夜までの短い間だ。初めてその人が家に来ることが私にとって胸が高まって仕方なかった。あの人に会いたい、あの人にもっと好きと言ってもらいたい。

 あの人が来たら手料理を振る舞おうと思っている午後三時のパンケーキ、焦げ茶色の丸いパンケーキをあの人が食べて美味しいと言ってくれる所を想像する。

 うん、これであの人がもっと私を好きになってくれるは

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ある幸せな家庭の一面

ある幸せな家庭の一面

扉を開ける10秒前から分かる。ドタバタとしたうるさい音。私はリビングで飲んでいた紅茶を持ち上げ台所に向かう。
「ただいま」
近所迷惑なんて気にしない大きな声とともに扉を開けるのは息子である。
「おかえり」
私はまだ残っていた紅茶を台所に流して、カップを洗い場に置く。息子の次の言葉は決まっている。
「お腹減った。」
洗面所で手を洗いながら帰って来た時より大きな声でそう叫ぶ。そんなに叫ばなくても家中響

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脳味噌の中知っているか?

脳味噌の中知っているか?

 人を殺して後悔したのは今日が初めてである。

 私は座り込んで頭を抱えた。目の前には脳味噌がでろりと現れている女の死体が一体転がっている。

 あぁ私は見てしまった。その脳味噌を見てしまった。

 人を殺すのは土曜日の昼下がりが良いと決めていた。なぜなら皆が元気でにぎやかであるからである。人を殺すのには明るければ明るいほうが良い。

 気分も明るくなるし殺すときの手も軽くなる気がするからである。

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