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【朝礼 7/2】お金を溶かさない組織の信頼感

先日、パートナー企業の社長とお話をしていて盛り上がったことを朝礼で私見や例え話も加えながら、伝えさせていただきました。貨幣価値を見失わない、お金を溶かさないという組織の安心感と信頼感ということがいかに大切かという話です。

組織というのは、成長していき、スタッフが増えていくと縦割りであったり、稼ぐ組織とそれ以外とはっきり分かれていきます。小さい時は、みんなで稼ぎ、みんなで抑えるので良いのですが、成長の先にはマネジメントのジレンマとも言うべきものが発生します。

この流れはなかなか止められるものではないですが、警鐘を鳴らす、危機感の啓蒙も大切ではないかと思います。成長するということは、売上が上がるということ、単位も数百万円、数千万円、数億円と変わっていきます。数値は理解し、ありがたみを感じているものの、リアリティは薄れていくのではないかと思います。

営業など売上を創る側はこの苦労をよくよくわかっているのですが、そうでない人は感覚的に遠くなります。これが成長することなのか…くらいにです。クラブなどは、チケットを試合ごとにドブ板営業でみんなで手売り含め販売していたりするので感覚的に鈍りにくいと思いますが、リーグはヒジネスモデルが異なります。

エンドユーザーであるファン・ブースターとの関係はクラブを介しており、ダイレクトに販売するのは、ファイナルやオールスター、アワードくらいです。リーグの稼ぐ機能は、決して大きくなく、限定されています。売上が立つということは、個人であれば、お財布から出費しますし、法人ならば経費として費用計上されることになります。

この場では、3つの法人事例で説明します。仮に1億円の協賛を獲得できたとします。リーグは、1億円の売上となるのですから、お客様の費用は1億円となります。お客様が、この1億円を費用に拠出するならば、利益から換算してどのくらい稼ぐことによって生まれるものなのか。売上や顧客獲得にかかる費用など厳密にはわかりかねますが、イメージしてみることが大切なことだと思います。

1.携帯会社ならば、月1人の顧客から2,000円の利益があるのであれは、年間24,000 年 1億円の利益を上げるならば、4,166人のユーザーに相当します。10億なら41,600ユーザーに相当します。

2.金融機関ならば、金利1%としたら100億円の貸付に相当します。10億円なら1千億円。

3.ビール会社で、1本10円の利益であるならば、1千万本の出荷数に相当します。

ざっくりした計算ですが、これだけの費用を賄う売上または利益をを作るために、どれだけ血の滲むような経営、営業努力、ブランディング、広告費用を計上してきたのか。加えて、株主、経営陣、スタッフの理解を得るために壁を乗り越えてきたのか。想像しただけでも震えます。

そんなことをこの組織全員で理解して、サービスレベルの向上に努力するか、いただいた資金を有効に使わせていただくべきなのか。Bリーグをもっと盛り上げていくことが報いる術ならば、どのようにクラブをサポートすることが出来るか、その打ち手の有効性、費用対効果はどうなのか。無駄な発注、過剰な経費を使っていないのか。常に全員で気にしていかないといけません。

魂は細部に宿るので、みんなで意識合わせをしていく事で、貨幣価値を見失わない、お金を溶かさない組織であるという安心感と信頼感で更なる成長が可能になると思います。

昨日、りそなグループさまがタイトルパートナーになり、期初日ということでこのような話を今週はさせていただきました。

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