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悩める上司のみなさまへ

部下との向き合いに悩んでいる仲間から相談を受けました。まずは、上司になるというのは大変なこと、うまくいかなくて当たり前くらいに思っていたほうが良いかなと思っています。これは部下がひとりだろうが、複数だろうが、大勢だろうがです。

人はそれぞれ生きてきた環境も違いますし、考え方も違います。何より組織に属しているスタンスも異なります。よって、前提はコントロールなど簡単に出来るものではないと思ったほうが良いと思っています。あるとするならば、相手にとって本当に良いことは何かという点において妥協しないで接する、ということくらいかなと。

自分目線でいうと、直ぐに理解してもらえたこと、行動変容に繋がったことを感じたいと思い過ぎないことが大切かなと思っています。急いでしまうと、甘やかしたり、耳障りの良いことを言ってしまいそうになるものです。しかし、問題が先送りされるだけで、上司も結局ストレスを溜めたり、後々、方向転換をしなければならなくなるケースは多いはずです。

部下との向き合いに正解はありませんが、部下にとって長い目で本人のためになると思われることをする、言うということを心がけるようにしています。いっとき、嫌われる上司になることもあるかもしれませんが。

私は早い段階で起業してしまっているので上司と向き合う経験は社会人の数年しかありませんが、今思い出せるのは厳しかった上司だけ。優しかった上司の顔も覚えていません汗 当時は腹が立ちましたが笑 今思えば厳しく向き合ってくれた、理不尽な上司のおかげで今があると感謝さえしています。

結論としては、上司として部下と向き合うなんてそもそも難易度高く、それぞれ個性があることを心に留めておく。目先の優しさ、甘やかしよりも厳しくとも本人の将来にとって良いかどうかをひとつの判断軸とする。

そして、直ぐに理解してもらえないことから逃げない、孤独に負けない。だんだん修行僧みたいになってきました汗

究極は、子育てに似ているかなと思います。(子育てでも甘やかす親がいますが)我が子には愛情があるから真剣かつ厳しく向き合うことが出来ます。おかしいと思ったら流したりしないと本気で向き合うんですよね。ぶつかろうが、反発されようが。

親子の関係ほどの愛情と信頼関係はないので、状況は異なりますが、部下のことを想えばどうするかという意味では、近いイメージかなと思います。

私の尊敬する故稲盛和夫氏の金言を拝借するならば、「小善は、大悪に似たり。大善は、非情に似たり」つまり、中途半端な甘やかし、優しさは、結局は本人をダメにするので大悪となる。厳しくても本人のためになることは冷たく感じられることもある。これが部下との向き合いにもっとも近い表現かなと思っています。

正解など無く、ままならない立場(親・上司・社長など)というのは、人生の修行と思ってどんと構えて、受け止めるしかありません。いつかわかってくれればそれで良しと考え、悩むよりも孤独と上手に付き合うのが良いのでは?そんなアドバイスをさせてもらいました。最後に、ままならないことに向き合っていると必ず成長します。これが最大のご褒美です。

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