このまま世界が終わればいいのに【7】
オートロックの呼び出しを押すと、少し経ってから
「はい、こちらは新聖会の本堂になります。」
と落ち着いた女性の応答があった。
「そちらの共同墓地に手を合わせに来たんですが。」
僕がそう言うと少し間が空いて、
「少々お待ちください。」
という声が聞こえた。
「なんか仕事の取引にきたサラリーマンみたい。ここ本当に宗教の建物なの?」
「残念ながらそうみたいだけどね。」
その後、
「お待たせいたしました。手前のドアのロックを外しますのでそちらからお入りください。」
という声がした後に