このまま世界が終わればいいのに【1】
「ねぇ、奈良皆さん。ノストラダムスの大予言知ってるよね?」
文月がファミレスで夕飯を食べている時に、硬いステーキ肉を切るのを苦戦している僕に聞いてきた。
「1999年の?もちろん知ってるけど…何でまた唐突にそんな昔の話?」
文月はそんな僕の様子をじっと見つめた後、自分のハンバーグを口に運んでから言う。
「その時さ、奈良皆さんって何歳だったの?」
「1999年だろ?うーんと…」
突然の質問に僕は現在の2023年から逆算する。1999年は24年前だ。
「9歳かな」
9歳なんてとん