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自分なりの”言葉の意味”をもとう

私は「言葉って本当に罪だなぁ・・・」と思う瞬間が多々ある。
・・・こうやってnoteに言葉を紡いでる人間が言うことではないけど。

言葉を他のものに例えたら、カプセルなのだ。
そのカプセルの中には、いろんなものが入っている。これが”意味”とか”真意”になる。

でも、その言葉というカプセルを開けて、中身まで覗いてみようとする人は少ない。なぜなら、カプセルを並び替えるだけでも、なんとなく他人と会話できてしまうからだ。

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簡単に例を挙げてみよう。

「恐れを手放しましょう」という言葉である。
よく心のことをテーマにしたブログやコラムで見られる言葉である。

では、この場合のカプセル(単語)は”恐れ”と”手放す”だ。
・・・このプカセルの中身を開けてみよう。

それでは質問です。”手放す”とは一体どういう意味なのだろうか?
どうやったら”手放した”ことになるのだろうか?
”恐れ”はなぜ”手放した”ほうがいいのだろうか?
”手放すとは具体的にどういう動作のことなのだろうか?”

・・・・こう聞かれると、一気に「え?」となる。

「恐れを手放しましょう」という言葉を聞いたときは
「本当にそうだよなぁ」とか「大事だなぁ」と深く頷くのにもかかわらず、その言葉の中身を聞かれると、途端に「?」となる。

言葉とは、こういった「考えなくても成り立つ」性質がある。


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最近は「自分哲学」を綴ったブログが増えている。しかし、このカプセルの中身まで書き綴った文章はまだまだ少ないのではないかと思う。
まだ、カプセルを並べるところで、終わっているのではないかと思ってしまう。

よく「才能は関係ない」ということをいう人がいるが、
その人が「才能」の正体が一体何なのか?を知らなければ、それが「関係ない」なんて本来言えないのだ。(これは正解が無く”自分が導いた答え”があることが大事なのだ)

だけど、「才能は関係ない」と言った方が、「読んでる人が勇気が沸くのではないか?」とか、「見てくれる人が増えるのではないか?」とか、そういった計算で言葉をつづる人が実際は多いのではないか?と思っている。

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・・・ちなみに、先ほどの「恐れを手放す」ですが、
じゃあ、お前の出した答え(カプセルの中身)は何なのだ!という方がいるかもしれないので、私の出した答えも載せようと思います。

私は、基本的に「恐れは手放せない」と思うのだ。

なぜなら、恐れというのは湧いてきた感情(感覚)であり、それを無くすのは不健全であり、意識して手放すのは難しいからだ。感情を無くす時って、例えば虐待にあったりいじめにあった人が、自分を守るためにやる行為に近いのだ。

なので、”手放す”=”無くす”ではないと思った。

じゃあ、どういうことが手放したことになるかと言うと、
そもそもなぜ、人は恐れを手放せないのかを考えると

恐れて動けないことにメリットがあるからではないかと思った。

挑戦しなければ、「自分に実力が無いことを痛感せずに済む」とか
失敗せずに済む。とか、周りの人に嫌われずに済む、バカにされずに済む。とか、そう言ったメリット・デメリットを天秤にかけて、「動かないこと」の方が勝っているのだ。

「動かないこと」にメリットを見出すと、「恐れ」が湧いてくるのだ。

自分にとって「恐れ」が重要になってしまうため、恐れを自分の中で強調してしまうのだ。

なので、恐れを手放すには、その「挑戦しないメリット」を諦める作業をしなければいけないと思ってる。
「周囲に理解されなくても知るか!」とか「本音で話して嫌われても知るか!」とか「失敗するかもしれないけど、何もしないよりはマシだ!」とか、そう言う覚悟を決めることが必要になってくるように思う。

自分のことを「環境に負けるな!そんなんでお前の価値は決まらない!」と応援する、応援団長になるのだ。

そうやって、動かないメリットを諦める覚悟をしたときに、天秤が「挑戦する」という方向に傾き、自然と恐れが手放せている状態になるのだ。

しかし、最初に言ったように、結局、恐れというのはなくなるものでは無い。
天秤にかけたときに、「挑戦すること」に傾いているだけであって、またいつ「恐怖」の方に傾くか分かったもんではない。

挑戦的になれたとしても、「恐れ」という存在が消えることは無いのだ。

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これらを踏まえて、私の出した「恐れを手放す」のカプセルの中身は

恐れは基本手放せない。
けど、恐れることで生まれるメリットを諦め、覚悟を決めることで「挑戦する方に天秤が傾く」(けど、またいつ戻るかわからない)

というものだ。

・・・ちなみにだが、このカプセルの中身というのは正解があるわけでは無く、むしろ「自分が何かしらの答えをだす」ことが重要だと思ってる。

なので、”恐れは手放せる”という中身に行き着いた人は、それも正解なのだ。
なので、言葉に内包される自分なりの答えを見つけて欲しいと思っている。

言葉を言葉だけで終わらせると、実は何も分かってなかった。というのが結構ある。


では、バイチャー!






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