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おかしな「謝罪」 ~ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」の場合

ハンク「(教会でシスターに悩みを打ち明ける)書けなくなっちまった……。プロの物書きが何も書けなくなるなんて情けないことだけど……いくら力んでもクソみたいな言葉1つ出てこなくて……」

ハンク「(慌てて)失礼。すみません。ほんと……品のないクソ野郎で……」

ハンク「(再び慌てて)まただ!」「謝ります!」

ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(シーズン1の第1話)




◆概要

【おかしな「謝罪」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(シーズン1の第1話)

▶1

本作の主人公は、ハンク(男性、40代後半頃)。

彼は有名な小説家だ。しかし最近はスランプに陥っている。また、長年連れ添った恋人にもフラれてしまい――人生迷走中である。


ある日、教会にて。

・Step1:ひょんなことから、シスターに悩みを打ち明けることになったハンク。

・Step2:彼は言った「じつは俺……人生に自信をなくしちゃったんです」。シスターは優しくうなずく。

・Step3:ハンクは続けた「書けなくなっちまった……。プロの物書きが何も書けなくなるなんて情けないことだけど……いくら力んでもクソみたいな言葉1つ出てこなくて……」。


直後、

・Step4:ハンクはしまったという顔になる。教会で、それも神に仕えるシスターに向かって「クソ」なんて言っちまった!

・Step5:ハンクは慌てて謝罪する「失礼。すみません。ほんと……品のないクソ野郎で……」

・Step6:ハンクは再び慌てて「まただ!」

・Step7:彼はもうどうしようもないといった感じで「謝ります!」


▶2

教会で、それも神に仕えるシスターに向かって「クソ(goddamn)」なんて言葉を使ってしまったハンク。

彼は慌てて謝罪した――が、「失礼。すみません。ほんと……品のないクソ野郎で……」と再びのクソ(fucked up)発言。

彼は叫ぶように言った「まただ!」「謝ります!」。


「クソ発言を詫びる中で、またクソ発言(笑)」「完全にどつぼにハマっている(笑)」「お前もう黙っていた方がいいよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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