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「空っぽのグラス」によって、そのキャラが「私は空っぽだ」「私には何も残っていない」と感じていることを示唆する ~アニメ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」の場合

ユフィ「私はどこにも行けずに落ちていくだけ……」
ユフィ「空っぽだ……」
ユフィ「私には何もないです。アニス様と違って何も……」

アニメ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」(第4話)


◆概要

【「空っぽのグラス」によって、そのキャラが「私は空っぽだ」「私には何も残っていない」と感じていることを示唆する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」(第4話)

▶1

本作の主要キャラの1人・ユフィ(若い女性)。


ユフィは

・Step1:侯爵令嬢であり、次期国王の婚約者だった。

・Step2:ところが突如、一方的に婚約を破棄されてしまった

・Step3ユフィは呆然とする。貴族の娘として、次の王妃としてのみ生きてきた彼女は、それ以外の生き方を知らない。私はこれからどうすればいいの……?何をして生きていけばいいの……?


かくして、

・Step4:大好きな魔法研究に情熱を注ぐアニス(本作の主人公)を見て、ユフィは思うのだった「アニス様はどこまでも羽ばたく美しい鳥みたい……私はどこにも行けずに落ちていくだけ……」。さらに、彼女はつぶやいた「空っぽだ……」「アニス様が羨ましいです。私には何もないです。アニス様と違って何も……」。


▶2

ご注目いただきたいのは、Step4である。

「空っぽだ」「私には何もない」とつぶやくユフィ。言わばアイデンティティを喪失した状態だ。

このシーンのユフィはベッドに横たわっているのだが、そのベッドサイドには空っぽのグラスが置かれており、それが繰り返し画面に映る「自らを空っぽと認識するユフィの心境」を象徴するものだろう。


つまり、「空っぽのグラス」によって、ユフィが「私は空っぽだ」「私には何も残っていない」と感じていることが示唆されているわけだ。


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