「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ ~映画「ハッピー・デス・デイ」の場合
◆概要
【「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:映画「ハッピー・デス・デイ」
▶1
本作の主人公は、ツリー(女子大生)。
彼女は何者かに命を狙われていた。
一体誰が!?
・Step1:ツリーは、友人のカーターに助けを求めた。
・Step2:カーターがうなずく。よし、まずは容疑者を絞り込んでいこう。
というわけで、
・Step3:カーターが訊いた「きみを殺す動機がありそうな人は?」。
・Step4:ツリーが答える「まずはダニエルかな。――彼女の目の前で、彼女が好きだった男の子とキスしちゃったのよね」。その尻軽っぷりにカーターは呆れる。
・Step5:ツリーが続ける「それから、グレゴリー先生とその奥さんね」。ツリーはグレゴリー先生と不倫しているのだ。そして奥さんには関係を怪しまれている。
・Step6:ツリーが言った「あとはティム!」。ツリーは、ティムと一夜を共にしたことがある。ツリーにとってはただの遊び相手にすぎぬのだが、それ以来ティムがつきまとってくるのだ。
・Step7:さらに、ツリーが言った「私がクビになったT.J.Maxxのチビ女とか」「先週私が唾をかけたタクシーの運転手もそうね――頭にきて唾をかけちゃったのよ」。
・Step8:カーターはため息をついた「キリがないな……」。
▶2
何者かに命を狙われるツリー。
彼女はカーターの助けを得て、自分の命を狙ってそうな人物の名を列挙していった。ところが――尻軽で高飛車、お世辞にも性格がいいとは言えぬ彼女はあまりにも多くの人から恨まれているのだった。
「容疑者が多すぎる(笑)」「お前、どれだけ嫌われているんだよ!(笑)」「これはひどい(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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