おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~ドラマ「ザ・ボーイズ」の場合 #2
◆概要
【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:ドラマ「ザ・ボーイズ」(シーズン1の第8話)
▶1
本作の主要キャラの1人・MM(40代の男性)。
彼はいま、悪の組織と戦っている。
MMは奮闘するが――
・Step1:しかし第8話中盤、いろいろあって敵に捕まってしまった。仲間のフレンチーも一緒だ。
・Step2:MMとフレンチーは牢に閉じ込められた。
・Step3:牢の中で沈黙する2人。「クソ!この先俺たちはどうなっちまうんだ……」などと考えているのだろう。
しばらくして、
・Step4:ふいにフレンチーが口を開いた「そうだ、知ってるか?中世では、囚人は樽に入れられたんだ。そしてそのまま糞尿の中に沈められて敗血症で死ぬってわけだ」。
・Step5:はぁ?フレンチーの野郎はこんな時に何を言っているんだ?MMは呆れる。というわけで、彼は皮肉っぽく言った「……グロいけれど興味深い豆知識をありがとうよ」。
・Step6:するとフレンチーは「『俺たちはまだマシだ』って言いたかったんだ」。
・Step7:MMがうなずく「なるほど」。
・Step8:再び沈黙する2人。
▶2
敵に捕まり、牢に入れられてしまったMMとフレンチー。
2人は沈黙する。
だがやがて、フレンチーが口を開いた「そうだ、知ってるか?中世では、囚人は樽に入れられたんだ。そしてそのまま糞尿の中に沈められて敗血症で死ぬってわけだ」。さらに続けて曰く「『俺たちはまだマシだ』って言いたかったんだ」。
「MMを激励しようとしているのはわかるけれど……『敵に捕まってしまった。これからどうなるのだろうか。拷問されるのか、それとも殺されるのか』と頭を抱えている時にその励ましはないだろ!余計気持ちが沈むわ!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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