おかしな「言い訳・弁解」 ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合
◆概要
【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第5巻)
▶1
本作の主人公は邪神ちゃん。
彼女は悪魔だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。料理などの家事をする代わりに、ゆりね(人間、女子大生)の住むアパートに居候させてもらっている。
ある日、
・Step1:邪神ちゃんがいつになくいたずらを連発。周囲の人びとに迷惑をかけまくった。
・Step2:というわけで……このバカ悪魔が!!ゆりねは邪神ちゃんをたこ殴りにした。鉄拳制裁である。
しばらく後、
・Step3:ゆりねは訊いた「あんた、なんで今日はそんなにいたずらばかりするの」。
・Step4:すると邪神ちゃんは真剣な表情になって「悪魔の本能というか……」。
なるほど、
・Step5:一理ある。何しろ彼女は悪魔だ。悪さをするのが本分といえる。
・Step6:だが……ゆりねが再び訊いた「メデューサやミノスは同じ悪魔なのにいたずらも悪さもしないじゃない?」。
・Step7:「メデューサ」「ミノス」というのは邪神ちゃんの幼馴染であり、2人とも悪魔だ。ところがゆりねが指摘した通り、2人は品行方正であり、邪神ちゃんのように悪事を働くことはない。
ゆりねの素朴な疑問を受け、
・Step8:邪神ちゃんは笑った「そこは個性って言うかさー」。
・Step9:ゆりねが呆れる「何が『言うかさー』よ……」。
▶2
「あんた、なんで今日はそんなにいたずらばかりするの」というゆりねの問いに対して、「悪魔の本能というか……」と真剣な表情で答えた邪神ちゃん。
ところが、「悪魔だからといって誰もがいたずらするわけではないでしょ」とツッコまれると……「『そこは個性って言うかさー』って、テキトーすぎるだろ!本能じゃなかったのかよ!(笑)」「本能なのか個性なのかハッキリしろ!(笑)」「弁解する時くらいもうちょっと真面目になれ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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