エッチなシーンかと思いきや、そうではなかった ~アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」の場合
◆概要
【エッチなシーンかと思いきや、そうではなかった】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」(第4話)
▶1
本作の主人公は、まひろ(20歳頃の男性)。
彼は引きこもりのニートであり、自堕落な生活を送っていた。
ところが第1話冒頭、
・Step1:彼は一夜にして、中学生頃の女の子の体になってしまった(!)。
・Step2:原因は、妹のみはり(17歳)だ。彼女が、自ら開発した性転換薬をこっそり盛ったのだ。
・Step3:まひろは仰天する。だが、如何ともしがたい。かくして「女の子としての暮らし ≒ みはりの妹としての生活」が始まったのだった。
その後いろいろあって第4話中盤、
・Step4:場所はまひろとみはりの家のリビングだ。2人がソファに腰かけているのが見える。
・Step5:間もなく、2人のあえぎ声が聞こえてきた「ハァ、ハァ、ハァ」。さらに「うっ……」「あっ……ああっ」と甘い吐息。
・Step6:はて、一体何事だろうか。2人は何をしているのだろうか?……しかし残念ながら画面に映るのは2人の足や膝、顔といった断片的な映像ばかりであり、私たち鑑賞者には2人が何をしているのかわからない。
そうこうする内に、事態はエスカレートしていく。
・Step7:まひろが切ない声を漏らした「みはり!それはダメェ……」。するとみはりは興奮した様子で、「へぇ~、お兄ちゃんここが弱いんだ……」。
・Step8:ついにまひろが悲鳴を上げた「うわああ……ああ!そんなぁ……ううっ、出るぅ……出ちゃう~!!」。
・Step9:直後、2人が家庭用ゲーム機で相撲ゲームに興じていたことが判明する。つまり、あえぎ声はゲームに熱中するあまり漏れたものだし、「出ちゃう~!!」というのは土俵から出ちゃうという意味だったのだ。
▶2
「まさかのエロシーン!?」「近親百合!?」なんて騙された鑑賞者はさすがに皆無だと思うが、しかしそれにしても相撲ゲームをプレイしていたというオチにはインパクトがある。
「土俵際で押し出されそうになった時に『出るぅ……出ちゃう~!!』なんて言うやつはいないだろ!(笑)」「大体、相撲ゲームって何だよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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