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定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している ~マンガ「異世界マッチングアプリ~転生したら”1億いいね”……とりあえず無双することにした」の場合

異世界人「知らないの?」「有名なことわざ『いいね数が多い人間はすごく偉い』」
イブキ「語彙力……」

マンガ「異世界マッチングアプリ~転生したら”1億いいね”……とりあえず無双することにした」(第1巻)




◆概要

【定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「異世界マッチングアプリ~転生したら”1億いいね”……とりあえず無双することにした」(第1巻)

▶1

本作の主人公は、イブキ(若い男性)。


ある日気がつくと、

・Step1:彼は見知らぬ場所にいた。

・Step2:記憶喪失ゆえ詳細は覚えていないが、どうやら異世界に転生したらしい。

・Step3:そしてそこは――マッチングアプリに登録することが全人類に義務づけられた世界(!)だった。

・Step4:はぁ?マッチングアプリに登録することが義務?どんな世界だよ!?イブキは困惑する。


しかし、

・Step5:義務と言われれば無視するわけにはいかぬ。イブキはとりあえずマッチングアプリに登録した。

・Step6:すると次々いいねが付いて――いいね数は1億を突破!

・Step7:何だこれ!?イブキは訳がわからない。


やがて、

・Step8周囲の人々が騒ぎ始めた「いいね数、いっ1億!?」「結婚してください!」「いやっ、うちの娘と結婚してくれ!!土下座するから!!」「俺は靴舐める!!」。

・Step9:戸惑うイブキを見て、傍にいた異世界人が説明してくれた。曰く「知らないの?」「有名なことわざ『いいね数が多い人間はすごく偉い』」

・Step10:その言葉にイブキは呆れる「語彙力……」

・Step11:異世界人は続けた「そのことわざ通り、この世界はいいね数至上主義。いいね数が多い人には皆貢ぎたがり、何不自由なく生活できる……」。


▶2

イブキはいいね数至上主義の世界に転生したらしいのだが、それにしても――「『いいね数が多い人間はすごく偉い』ってそれことわざか?(笑)」「ことわざならことわざらしくもうちょっとひねってくれ!(笑)」「イブキが呆れて『語彙力……』とつぶやくのも無理ないよ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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