おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1)の場合
◆概要
【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第1話)
▶1
本作の主人公は、レナード(20代後半の男性)。
彼は物理学者であり天才的な頭脳の持ち主だ。しかし内気で、コミュニケーション能力は低め。そして恋愛経験も乏しい。
ある日、
・Step1:隣人のペニー(若くて美しい女性)と話していた時のことだ。
・Step2:ペニーが言った。かつて私はロクデナシの男に恋してしまい、4年間も同棲していた。あの男のせいで――いや、あんな男に恋してしまった自分のせいで私の人生はメチャクチャになった。しかも救いようのないことに、私はまだあの男を愛している!
・Step3:ペニーは涙をこぼして「私、バカでしょ……」。
これはいかん!
・Step4:レナードはどうにかしてペニーをなぐさめるべく「いや、バカなんかじゃないよ。これは……いわゆる『矛盾』ってもんだ。そして矛盾は自然界につきものだ。例えば光。ホイヘンスの説によると光は波動で、それは実験によって証明されている。だけどその後のアインシュタインの発見で、光は粒子のように動くこともわかったんだ!」。
・Step5:レナードは「ね?きみはバカなんかじゃないだろ?」という顔をした。
だが、
・Step6:そこで気がついた。嗚呼、ペニーはすっかり困惑しているではないか!どうやら彼女は、レナードが何を言っているか理解できなかったようだ。――まぁそりゃそうだろう。何しろペニーは一般人。レナードのような専門家ではないのだから。
・Step7:かくして……気まずい沈黙。
▶2
ペニーをなぐさめるべくレナードは言った「いや、バカなんかじゃないよ。これは……いわゆる『矛盾』ってもんだ。そして矛盾は自然界につきものだ。例えば光。ホイヘンスの説によると光は波動で、それは実験によって証明されている。だけどその後のアインシュタインの発見で、光は粒子のように動くこともわかったんだ!」。
「レナードがペニーのために一所懸命だってのはわかるんだけれど……ペニーは一般人だぞ!その励ましはどうなのよ(笑)」「何を言っているかわからねーよ!(笑)」「うーむ、見事なまでにコミュ障(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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