エッチなシーンかと思いきや、そうではなかった ~マンガ「宇崎ちゃんは遊びたい!」の場合
◆概要
【エッチなシーンかと思いきや、そうではなかった】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「宇崎ちゃんは遊びたい!」(第3巻)
▶1
本作の主人公は、桜井真一(男子大学生)。
彼は穏やかな日常を愛する青年である。ところが……なぜか宇崎(かわいいものの大変にウザい後輩、女子大生)にからまれ、つきまとわれ、ペースを乱され、かくして騒がしい毎日を送っていた。
そんなある日のこと。
宇崎宅のキッチンにて。
・Step1:宇崎が「はぁ……はぁ……はぁ……」と荒い息をつきながら、体を前後に揺すっている。色っぽい表情だ。ぎしっ、ぎしっ、ぎしっと何かがきしむ音がする。
・Step2:その隣では、宇崎の母がやはり体を揺すりながら「はぁ……はぁ……はぁ……」。
・Step3:さらにその隣には桜井がいて、「はぁ……はぁ……はぁ……」。
・Step4:やがて宇崎が言った「先輩……もっと強く……」。桜井の手に力が入る。宇崎の母が言う「そう……上手よ、桜井くん……」。
はて、一体何事か。3人は何をしているのだろうか?
・Step5:しかし残念ながらこのページには3人の顔や上半身しか描かれておらず、彼らが何をしているのかはわからない。
・Step6:だがページをめくると……3人がうどんの生地をこねていたことが明らかになる。
・Step7:桜井が言う「いやぁ……うどんの生地こねるってけっこう重労働なんですねぇ」。宇崎が同意する「そうッスね」。
▶2
「まさか3人でエッチなことをしているのか!?」「いわゆる親子丼か!?」なんて騙された読者はさすがに皆無だと思うが、しかしそれにしても……うどん!
「うどんかよ!(笑)」「うどんの生地をこねながらそんな甘い吐息を吐くやつはいねぇよ!(笑)」「うどんの生地をこねる時にそんな顔をするやつはいねぇだろ!(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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