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ギスギス感なしに「不仲な2人」を描く方法!!|【第2話 電脳世界は神様が居ない(゜Д゜)】「僕は友達が少ない」を三幕構成で分析する

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分析対象


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三幕構成


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ポイント①


本話のストーリーをざっくり整理すると……

・第1幕(1):夜空が宣言する「友達作りにはゲームが有用だ!今日はゲームの腕を磨くぞ!」

・第1幕(2)、第2幕前半:3人は、「モンハン」風のゲームを始める → しかしすぐに、夜空と星奈が殺し合いを始める → 殺し合いに夢中になる内に、ゲームオーバー

・第2幕後半、第3幕(1):今度は、「ときメモ」風のゲームに挑戦 → 夜空と星奈が(残念な意味で)意気投合する → バッドエンドを迎える

・第3幕(2):星奈がギャルゲーにハマる → 小鷹曰く「星奈が女の子と仲よくなった……2次元で」


「(現実世界の)友達」を作ろうとしてゲームを始めたのに、星奈が手にしたのは「2次元の友達」だった……まさに<残念>な結末です。


※なお、「残念」は本作を読み解くキーワードです。


ポイント②


<1>

本話は、夜空と星奈は一見不仲だが、じつは息ピッタリ。いつか大の親友になるのではないかと予感されるエピソード」です


<2>

第1話の「セカンド・ターニングポイント」で星奈が登場して以降、2人はずっと険悪ムードでした。

本話でも、終始ピリピリしている。


ところが……この2人、じつは息ピッタリなんですよ。

・「モンハン」風ゲームでは:楽しそうに殺し合う

・「ときメモ」風ゲームでは:「馴れ馴れしい女は信用できん!」「バカな男は嫌いだ!」と意見が一致する


そう、夜空と星奈は似た者同士

つまり、2人がいがみ合うのは性格が合わぬからではない。むしろ合いすぎるから。同族嫌悪の可能性が高い。


<3>

作中、夜空と星奈は隙あらばいがみ合っています

「キャラ同士がいがみ合ってばかりの物語」なんて、見ていて胃が痛くなりそうなものですよね。

しかし、本話にはそういった不快感がありません。


なぜか?

答えは明白です。ズバリ、「いまはいがみ合っているものの、じつは2人は似た者同士。いつか大親友になるのだろう」と感じられるから


その結果、2人のいがみ合いが痴話喧嘩に見えてくる

だから不快感がない。

むしろニヤニヤしてしまう、というわけです。


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(担当:三葉)

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