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美しい君の毒になるのなら僕は


夢や希望や理想にも、色々な種類があると思う。
なんでもお願いして手に入れれば、
それでみんな幸せってことに、なってはくれない。
現実に起こすことが最善ではない夢。
独り善がりの歪んだ理想。
人を傷つける希望。
愛しい人や物や世界を穢さないために、
叶えられない希望の存在を受け入れるべきなんだろう。
どれだけ苦しくても。

望みを実現することは少なからず変化であり、
誰も何も傷つけず壊さないというのは無理だ。
致命的に一つの世界を引き裂くことだってありうる。
それでも平気に生きていかなければならないのが命だけど。

僕が側にあることで、君が穢れ続けるのだとしたら?
何が毒になるのか見極めるのは難しい。
見えないままに致死量まで達するかもしれない。
でももしあと一歩、近づくことをやめて、
君の美しさが保たれるのだと分かったとしたら?
触れたいというエゴを、止められるか。

エゴの美しさも愛しく思うし、否定したくない。
愛なんてすべてエゴだし、だからこそ必要な時もあるんだ。
でも自分のエゴで好きな世界が見れなくなるのなら、
そのほうが自分を許せなくなってしまうだろう。

愛しい人よ、物よ、世界よ、そこにあって。

美しい君の毒になるのなら僕は…

(恥ずかしいので残り半分は隠しておきます)

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