黒沼 健一郎

ラベルや特殊印刷を生業にしながら、意味の研究をしています。 日常の中のフィクションと演…

黒沼 健一郎

ラベルや特殊印刷を生業にしながら、意味の研究をしています。 日常の中のフィクションと演技についても研究中。 いくつかのジャンルを跨いで、飛躍しながら生きてます。

マガジン

  • 記憶の痕跡から一日を辿る

    何気ない日々と虚実入り交じった記録です。あまりに主観的に、現象学的アプローチで書いていきます。現実と思いと虚構がいったりきたりしますが、書くための素振りみたいなものです。

  • 経営と組織とコンセプトデザイン

    中小企業経営を通じて考えていること 経営と組織とコンセプトデザインを中心とした文章はこちらに整理していきます。

最近の記事

  • 固定された記事

事業を継ぐことを決めたとき

 はじめまして、こんにちは。シーベル産業というシール印刷会社を経営しています黒沼健一郎と申します。  仕事の中では、事業承継の経緯を聞かれたときに話はしているのですが、そろそろ忘れないように、あるいは時間が経ちすぎて美化しすぎないように(もう充分そうなる可能性はあるけれど)できるだけ今の感覚で記述しておこうと思います。  約5,000文字の比較的長文になりましたが、ビジネスにおけるわたしなりの自己紹介です。 会社の誕生とわたしの誕生 1976- 一気に時代を遡ります。どうし

    • 大連出張2024年05月雑感

      2020年の1月に来てから約4年ぶりの中国、大連出張。 機内でもらった入国カードに記入。黄色いカードが青っぽいものに変わっている。表裏、両面をすべて記入。毎回提出していた健康カード的なものはなくなっていた。今回はシングルビザで取ってしまったので、このビザでは一回しか来られない。入国手続き。荷物を受け取り、ロビーへ出ると社員が迎えに来てくれていた。 駐車場へ向かう。駐車場にはガラス張りの小屋のようなものがあり、聞けばそれは地下鉄の入口だという。そういえば工事をずっとしていた。

      • あれから/ビザの受け取り

        ○1月に父が亡くなってからずっと忙しくバタバタしている。  亡くなったあとも一人で実家を片付けに行くと、仏壇に向かって、あれこれ文句を言う。 ○高校を卒業してすぐに父や母から逃れたくて、ひとり暮らしをはじめたが、振り返ってみると離れていた期間は人生の47年間のなかの7年間だけだった。  会社内で家庭内以上によく話したと思う。 ○わたしはそういう意味でも、ある種の受動性のなかで生きてきた。振り回すことができる人と振り回される人がいて、わたしは常に何かに振り回され、そのなかで

        • 10月の能登のこと

          ●一人で過ごす正月。年末に買って保存しておいたおしるこを食べる。昨日は正月らしく小さなおせちを食べた。  届いた年賀状に返事を書いて午前中に郵便局まで歩いて持っていく。車の通りはいつもより少ない。 ●石川の津波警報が解除されたが、死者の数が増え被害の実態が少しずつわかってくる。 ○去年といっても、まだ10月。3ヶ月前に能登半島をドライブで一周したばかりでそのことを思い出していた。  輪島の朝市の商店街では海鮮丼を食べたし、猫もいた。海岸沿いを車で走り、千枚田の周辺もぐるっ

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        事業を継ぐことを決めたとき

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        記事

          2024のはじまり

          ○だいぶご無沙汰してしまった。この日記を書き始めた頃、わたしはこれまでにないくらい本当に弱っていて、スイッチを入れさえすれば仕事はできたが、そのままオンオフができずだいぶ駄目になっていた。 ○どうやって治っていったのか、本来ならそのプロセスをこそ残せておければ良かったのだろうが、本当の治癒のためにはここからも離れる必要があった。毎日、何かを書こうとすれば、ぐるぐると思考が回ってしまう。 ◎思考がぐるぐると回った末に、堂々巡りになって何の解決にもなっていない。それは思考ではなく

          2024のはじまり

          やめることを決める

           ずいぶん間が空いてしまいました。  さて、ここまでの振り返りです。  自分自身を知り、事業を知り、それぞれの強み弱みを知りました。従業員のことも知る時間を作りました。  さらに事業を取り巻く制約条件にどんなものがあるのか、確認してみました。 最初の決断  ここまでは言ってみればリサーチ、調査です。リサーチの結果から次にしたことが「やめることを決める」でした。  やめることのレベルも事業レベルから作業レベルまで様々あります。  作業はすぐに今からでもやめることはできます

          やめることを決める

          義務になりつつあった日記は書きたいことがあるときに書く日記に変えようと思う。 主に文芸用として。

          義務になりつつあった日記は書きたいことがあるときに書く日記に変えようと思う。 主に文芸用として。

          ひとり映画パーティ

          ●妻と子どもがおともだちの家にお呼ばれして遊びに行ったので、わたしは父と買い物に行き、昼食に蕎麦を食べる。 ●実家を多少片付けて、このあとをどう過ごそうか考えるものの、何も思いつかず、ひとまずコンビニに寄る。 ●そこで買ったパーティセットはこちら。 ●まずコンビニの棚を眺めながら、最初に思いついたのが昼間からお酒飲んでみたいだった。  この46年の人生、お酒を楽しく飲んだことはない。頭が痛くなるからだ。軽めのお酒ならどうだろうとか、いずれにしても新しいチャレンジをしたい

          ひとり映画パーティ

          二人を振り返る

          ●市の体育館で卓球場を借りて家族で卓球。  ネットが新しくなっていた。となりにはシニア夫婦らしき二人が、わたしたちと同時にプレーを始めている。本格的な練習。  わたしたちは1時間で終了したが、隣の夫婦は2時間コースらしくて、「あ、もう終わりですか」みたいな感じだった。 ●さて、それ以外には特別用事はなくてゆったり自宅でそれぞれ過ごす。昨日は夫婦で遅くまで話し込んだりもしたので、自室でいつのまにか眠ってしまっていた。 ○そうそう、昨夜は20数年前から今までの過去をちょこちょ

          二人を振り返る

          幅を広げるための開発

          ●自社の既存事業をいかに安定させるかのためのルールづくりや基準づくりはもちろん頑張っているが、やはり同時に新規事業を考えねばならない。  今やれるときに考える必要があるわけで、頭の稼働をできるだけ開発に向けたい。  なんなら全振りでトップのわたしが開発に向かうことで、社内の流れを作りたいわけだが。 ●一方で、社長がやるにはマイクロすぎるマネジメントの相談を受けることも多い。  おそらく相談したいのは、きっと自分がやっていいと判断できる範囲を超えてしまっていると考えているので

          幅を広げるための開発

          あると食べ過ぎる

          ●先日行ったコストコで買ったミックスナッツを大量に買ったんだけど、自室に置いておいたらついつい食べすぎてしまう。 ●最近は急激に食べたい欲求が強くなっていて、仕事帰りの夕食前にコンビニによってホットスナックを食べて、さらに夕飯を食べて、夜中にもときどき目の前のナッツを食べる。 ●体重は計っていないが、おそらく徐々に増えているだろう。 ●結局、それでもずっと苦しかった長い鬱みたいな状態はいつのまにか終わってて、活動期に入ろうとしてる感じがある。  あんまりそういう波の影響を受

          あると食べ過ぎる

          靴(3代目)

          ●NAOTの靴を履くようになってかなり経つような気がする。30代中盤で欲しかったが、あまり自分の身の回りにお金を掛けることがなくて欲しいなと思ったけど、買えなかった。  そうそう、焦げたパンみたいな靴でそれがよかった。  そもそもわたしの足はかなり形が変わっていて、甲が高くてちょうどいい靴がない。蔵前の店舗で初めて初代を履いたとき、伸びるから大丈夫ですよと言ってもらって安心して買った記憶がある。 ●本来は休めなきゃいけないんだろうけど、わたしはほとんど毎日この靴を履いている

          お客様用トイレ入れ替え

          ●会社のお客様の入口にあたる管理棟のトイレはずっと古いままだったのだけれど、思い切って壁紙とトイレを全部入れ替えた。一日の工事で男女トイレともに交換完了。 ●洗面台も蛇口が緩んでポタポタ水が漏れているような古いものだったが、一緒に交換してもらった。  蛇口がない自動センサーで水が出るタイプ。しかも、コンセントに繋がず、蓄電池付きで水が循環するときのエネルギーを使って自動的に充電するらしい。 ○お客様にも使ってもらう場所だから、ずっとキレイにしたかったけれど、ようやくできた

          お客様用トイレ入れ替え

          リセットしたい

          ○いやはや、いろんなことが重なってぶつかってくる。集中するべきことがあるのに、頭の中に問題がどんどんぶつかってきて、まったく集中できない。  一旦どこかでリセットしたいんだけれど、どうにかならないもんか。 ○この日記の初期に書いていたように、馬鹿だなと思われてもいいから、自分で思い切って好きなことをやる一年にしようと思っていたけれど、一年の半分に辿り着く手前でもう疲れてきたな。うんざりしてる。自分にね。  本当に好きなことに向き合えているのだろうか。そもそも、なんなんだよ、

          リセットしたい

          緊張の糸を切る

          ●ピザの食べ放題。甘党のわたしはピザの半分はデザートピザに力を入れる。アップルシナモン。キャラメル。バナナ。昼食の話。遅めの昼にして夜は食べない作戦。我が家の休みの日は意外とそういうのが多い。 ○朝起きるといい感じに力が抜けていて、そうか昨日のよるYoutubeで体から力を抜く方法みたいな動画を見て、そうそうつねにどこかに力入ってるよなあと気付いて、だらーんと力を抜く練習をしていたのだった。  特に意識的に力を抜く訓練をしないと力が抜けなくなっているという話は確かにそうだな

          緊張の糸を切る

          父の教習

          ●今日は父の定例の病院がありつつ、同時に高齢者教習で付き添い。そもそも父が脳梗塞で倒れてから車の運転はさせていない。一度だけわたしが助手席に乗って近くのコンビニまで走らせたことはあるが、よそ見はするし、ながら運転だしで禁止にした。 ○まあ、それからしばらく経って、確かに倒れた頃より確実に回復している。要介護2から要支援1まで変わり、確かに一人でできることも増えた。 ●教習所ではいかにもちゃんとできます風を装っている。運転していない期間も平気でサバを読む。 ●そして、実地試験