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みんなでつくる新オフィス ―自然豊かな町 美郷町で、林業体験とオフィスのテーブル製作をしてきました

こんにちは、MANGO note編集部です。

MANGO株式会社は、2021年11月に新たなワークスペースを増床いたしました。今回は、その新オフィスにまつわるプロジェクトについてご紹介します。

私たちがオフィスに込めた思い

MANGO株式会社は、宮崎駅から伸びる高千穂通り沿いにある「興亜宮崎ビル」内にオフィスを構えています。
オフィスのコンセプトである「空港」には、「デジタルマーケティングのキャリアがスタート(離陸)したり、これまでのキャリアが着陸したりする場所を目指したい」という思いを込め、各フロアにもテーマを設けています。

メインの執務室である6階は、飛行機の運行を支える「オペレーションセンター」に位置付け。現在はメンバーの出社率を50%に制限し、オフィス勤務と在宅勤務のハイブリッド型を取り入れているため、ソーシャルディスタンスを十分に確保することが可能です。メンバーの座席は固定ではなく、オフィス内の好きな場所で仕事ができるフリーアドレス制となっています。

2020年10月に増床した1階のコミュニケーションスペースは、様々な人が行き交う空港の「ターミナル」をイメージ。お昼にはメンバーが集ってランチをしたり、イベント会場として活用したりと、メンバー同士や地域のみなさまとの交流が生まれる場となっています。

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2021年11月、新たなワークスペースを増床

1階の増床から約1年後の2021年11月、同ビル4階に新たなワークスペースを増床しました。4階オフィスのテーマは「Bar Lounge」です。メンバーが仕事も、くつろぐこともできるようなデザインを目指しました。

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新オフィスのデザインには、もう一つのテーマを掲げています。それは、SDGsをより身近に感じてもらえるような空間にすること
例えば、社員がくつろげるエリアには、フィリピンの漁村で破棄された漁網を再利用して作られたカーペットを使用しました。カーペットを生産する際の漁網の回収が、海水の浄化やきれいな海岸の保持に繋がっています。カーペットの購入代金の一部は寄付に充てられ、小さな漁村の新しい収入源を生み出しているそうです。

▼インターフェイス社/サスティナビリティの取り組みについての紹介動画

さらに「新オフィスをみんなで完成させるプロジェクト」を立ち上げ、バーカウンターに設置するテーブルは、自分たちの手で作っていくことにしました。

宮崎県美郷町を舞台にプロジェクトがスタート!

今回のプロジェクトは、宮崎県の北部に位置する「美郷町」で、森づくりと地域づくりの事業を展開されているHUTTEさんに全面的にサポートいただけることに。
そして昨年12月、有志で集まったプロジェクトメンバーたちで美郷町を訪れ、林業体験とテーブル製作の一部に参加してきました!

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美郷町は、宮崎市内から車で2時間ほど離れた場所にあります。92%が山林という自然豊な環境で、初夏には蛍の名所にもなる清流が流れ、一面に田畑が広がる美しい町です。

林業体験が教えてくれた「自然のありがたさ」

林業体験に参加する前に、山師の今西 猛さんより山林の価値や林業について教えていただきました。

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木材資源として伐採できるのは、孫の世代になるほど長い時間を要すること。先人の残してくれた森林を未来に届け、次の世代がより豊かになることを願って育てていること。山林の手入れを適切に行うことで、健全な森の維持と災害予防にも繋がること。
普段、パソコンに向かって仕事する日常とは大きく異なる世界に驚くと同時に、改めて自然のありがたさに触れることができました。

いよいよ、林業体験がスタートです。一人ひとり、山師の今西さん・田中健斗さんにサポートいただきながら、木を切っていきます。

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初めてチェーンソーを扱うことの緊張感と、自分の年齢以上の年月をかけて育った木を切ることの重みをそれぞれに感じながら切り進め、無事に倒木できたときは感無量です。

美郷町渡川(どがわ)地区の地産地消ランチを堪能

お昼の時間になり、「渡川憩いの郷加工グループ」、通称「渡川マンマ」のみなさまが作ってくださったお弁当をいただきました。

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渡川マンマは、平均年齢70歳以上の女性グループで、渡川で暮らすお年寄りの見守り活動と地元食材を活かした商品の開発に取り組んでいます。
渡川マンマのお弁当は、まさに「おふくろの味」。一つひとつ手作りで作られた優しい味の料理を囲み、メンバーの会話が弾みます。

採れたての原木椎茸の直火焼きや、美郷町に季節限定でオープンする「はな恵」さんの栗おはぎと栗きんとんも美味しくいただき、地産地消ランチを大自然の中で堪能しました。

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自分たちの目で選ぶ天板とオーダーメイドのテーブル脚

楽しいランチの後は、バーテーブルの天板選定です。
天板として使用する天然木は、伐採後、乾燥させ商品となるまでに少なくとも2年の年月が必要になるとのこと。木の成長に要する時間に加え、商品となるまでに要する時間を知り、自然のタイムスケールの偉大さが改めて心に響きます。
いくつか並ぶ天板の中から、今回は2枚を選定させていただきました。

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天板を選定し、次に川口機工さんへ伺いました。
オーナーの川口裕之さんは、普段はお客様の自宅の状況や様子に合わせた手作りの薪ストーブを販売しています。今回は特別に、テーブルの脚を作っていただけることになりました。

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薪ストーブを製作されている現場を見学させていただいたり、川口さんが作られた薪ストーブを囲みながら「モノづくり」へのこだわりを伺ったり、たくさんのことを教わる貴重な時間を過ごしました。

美郷町で作られたテーブルが到着!

林業体験から約2か月を経て、完成したテーブルが私たちのもとへ到着しました。美郷町産の杉のいい香りが、オフィスいっぱいに広がります。

プロジェクトもついに最終工程です。長年かけて大切に育てられた天板に、オーダーメイドのアイアン脚がメンバーの手で取り付けられました。

海の環境を守るカーペットで作った空間に、美郷町の山の恵みからいただいたテーブルが設置されると、プロジェクトメンバーたちの歓声が上がりました。これをもって、今回のプロジェクトのミッション達成です。

プロジェクトを終えて

今回のプロジェクトに参加したメンバーたちの感想を、一部ご紹介します。

植林から木材になるまで何十年もかかること、切ったばかりの木を触ると濡れていたこと、原木から取ったばかりの椎茸は木の味がしたこと、人生がまた一つ豊かになる貴重な体験をすることができました。

今伐採している木は、親世代どころか祖父母時代に植林された木たちで、数十年かけて育ってくれたから。そんな大掛かりなプロジェクトをやっているのかと驚愕しました。自分の中になかった価値観に触れ、林業体験を通して得られた経験や知識はとても新鮮で、心地よいものでした。

スピード感を求められる仕事・日常にいる私たちにとって、「何十年後の未来のために1本の木を植える」というそのライフタイムスケールは凄く豊かで素敵だと感じました

チェーンソー体験楽しみ!という軽い気持ちで参加しましたが、実際目の前にすると怖かったです。体力も精神力も使う繊細なお仕事であることを知りました。「山師さんがいるから、私たちの生活で必要な木材が出来ている」と本当の意味で実感することができ、いつも何気なく見てる山の見方が変わりました。

いつものスーパーでHUTTEさんが販売してる干し椎茸を見つけるなど、今回の経験が実際に生活の一部となって、僕らを支えてくれているんだなと視点が変わりました。野菜を買う時も、生産者さんの名前をちゃんと見るようになりました。

今回のプロジェクトは、メンバーにとって多くの学びがあり、人生観までも変わるほど貴重な経験になったようです。
ご協力いただいたHUTTEのみなさま、川口機工さま、ありがとうございました!

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MANGO株式会社は、大木のように地域に根差し、みなさまから応援いただける企業となれるよう、これからも私たちにできる事に取り組んでまいります。

※感染対策には万全を施し、写真撮影時のみマスクを外しています

デジタル広告オペレーション事業を行うMANGO株式会社では、一緒に働く仲間を募集しています

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◇23卒採用(採用情報は3/1公開です)
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