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目玉焼きにケチャップをつけるそこの君、結婚しようよ

私は知らなかった。
目玉焼きにケチャップをつけて食べるのは非常に珍しいということを。

10歳くらいのときだっただろうか。
母が教えてくれたのだ。
「目玉焼きにケチャップつけるのって珍しいねん実は。大体醤油か塩ちゃう?」
母は突拍子もない冗談をよく言う人なので、ああこれも嘘なのだとすぐに思ったのだが、クラスメイトに確認してみたところちゃんとマジだったのである。

「聞いたことないで、ありえへん」
「えー、おいしいん?それ」
「ケチャップはないわwwwwww」

こちらからすれば、醤油や塩の方がありえない。
生まれたときから、家族全員、ケチャップ一択だったではないか。
それが一歩家庭という枠の外に出てみれば、途端に自分がマイノリティだと知る。

私は試しに醤油や塩で食べてみたのだが、やはりケチャップが圧倒的に美味い。
どう考えても、何度考えても、目玉焼きの良さを引き出せるのはケチャップしかないのである。





世の中の常識だと思っていたことは、意外と近しいコミュニティの中だけの常識だったりする。
世代や地域によって生活のルールや価値観が違うのも同じようなもので、自らの過ごしてきた環境で習慣やものの見方は固まってくる。

私があたりまえだと思うことは、実はあたりまえじゃないのかも知れないから、価値観が合わないだけで一概にキレるのもおかしな話だ。

なんであの人はこんなふうにするんだろう。
マナー違反じゃない?失礼。

と感じても、そもそも自分の思うマナーが多数派とも限らない。

それに、自分のすぐ近くだけ見ればあたりまえはあたりまえに浸透しているので、広い意味での世間一般との違いに気づくのは相当難しい。

誰かと仲良くなるときも、やはり無意識に価値観の近い人を選んでしまう。

話が合うと感じる≒価値観が近い
みたいな節があるからだろう。

もちろん、家庭内であっても世代や外での環境は違うので100%同じ価値観を持つ人なんて絶対にいない。
だけど、純度の高い99%を持つ人はきっとどこかにいるのだと感じている。

可愛く言えばそれは運命の人だし、私の言い方だとそれは縁のある人だ。
私は、いつまでも無意識にそんな人を探しているのだと思う。

目玉焼きにケチャップをつける君を待って、怠惰な私を許してくれる君を待って、音楽の趣味が合う君を待って、今日も人との関わりを求めて生きている。


おわり


あとがき
私は、未だかつて家族以外で目玉焼きにケチャップをつける人と出会ったことがありません。もしいらしたら、こっそり私に教えてください。結婚しようとは言いませんから、共感だけさせてください。

ものの価値観というのは多様で、違うからこそ面白いなあとは思うのですが、やはり合うほうが一緒にいて楽なんですよね。
私は早く結婚したいと常々思っていますが、なかなか合う人を見つけるのが難しそうだと感じています。笑
私のこだわりを妥協してくれる優しい人ではなく、同じようなこだわりを持っている人と出会いたいものです。

あ〜難しや〜〜
待ってるぞ〜未来の旦那様〜!!!



ここまで読んでいただきありがとうございました。


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