アヤ

日常を綴るエッセイ「17時のお風呂場」連載中。

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マガジン

  • 私の日々、心や考えの移り変わりについて。 丁寧に、1文字ずつ意味を持たせています。

  • 深夜のひとりごと

    Twitterに書くのとはちょっと違う、私の素直なひとりごと。深夜だからこそ言える、校閲ナシの本音です。

  • あたしのオキニ

    私らしさが存分に出たお気に入りの記事です。読みやすくはないです。

  • めでたしめでたし

    フィクションの溜まり場。 時にはめでたくないかもしれません。

  • まずはここから

    はじめましての皆様に、読みやすさと気軽さを意識した記事たちを集めました。なのでまずはここから。

最近の記事

  • 固定された記事

祖母が亡くなって約1ヶ月SNSから離れていた話

〇〇な話というようなタイトルの付け方は、癖になってしまいそうであまり好きではなかったのだけど、タイトルから一目で私の状況をわかって欲しかったので今回ばかりは仕方がない。たぶん、これからこの形式を用いるときは、「そういうとき」になるだろう。「一目で私の状況をわかってほしいとき」、だ。 まず、全てのSNSから離れていたため、色々な返信を滞らせてしまったことは申し訳なく思っている。ごめんね。 そもそも、はじめの一週間あたりはTwitterやInstagramどころではなくなって

    • 春になってもここにいるね

      彼女はわたしの鼻先に手の甲を近づけた。 「香水、もう消えてるかもしれないけれど」 匂いとくっついた記憶は色濃くて離れない。すでに知っているいつもの空気を吸い込んで、窓の外を見る。季節は三度目の春を迎えようとしていた。 無意識ながら爪にはピンクが棲みつき、髪は嬉しそうにカールを受け入れる。全身のすべてが春の訪れを喜んでいた。 春は、出会いとともに別れがあるから好きだ。長い時間をかけて築き上げた関係が、ぽっと出の誰かに奪われる瞬間を目の当たりにする。同時にわたしも突然現れ

      • アイデアの海

        大きな波に飲み込まれてしまいそうだ。 容赦なく訪れる暗がりは誰にとっても平等で、焦りを覚えていたって仕方がない。 震える手で筆を取り、いつだって自分なりの色に染め上げようとしている。 「わたしはわたし」と必死に言い聞かせ、クリエイティブに没頭するほか、自分を保つ方法などないのだ。 どんなときも繊細で細やかな言葉を紡いでいたい。 溢れ出るアイデアの海を自由に泳いでいたい。 筋道を立て、ロジックに則る思考法が、果たしてわたしらしさなのだろうか? 環境のせいで、否が応でも自

        • え!久しぶりじゃん!元気にしてた〜!?

          始業式の前日まで夏休みの宿題を溜めているような子どもだった。 やらなければならないと分かっていてもやらないのは、結局のところなんとか終わらせることができるから。どこまで行っても根が真面目だから「提出しない」という選択肢はないのだけど、追い詰められないとお尻に火がつかない。 そして今、19歳の成人であるわたしは、今日中に提出しなければならないものを残してnoteを書いている。 始業式の前日まで夏休みの宿題を溜めているような子どもだった。 「子どもだった」なんて言い方をし

        • 固定された記事

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        • 6本
        • 深夜のひとりごと
          5本
        • あたしのオキニ
          13本
        • めでたしめでたし
          2本
        • まずはここから
          11本
        • 17時のお風呂場
          5本

        記事

          20211231_11

          大晦日なんかにお気に入りのイヤフォンをなくした。 「No music, No life.」の畑で過ごしてきた人間なのだ、ああ、ショックなんかよりも焦りの方が大きい。これがないと困る。 例年ほとんど雪なんか降らないが、今日はほんの数分だけ降っていた。そのくらい寒いと言うのに、私は母を引き連れて地面を睨みつけながら来た道を戻っている。 「やっぱりないなぁ」などと呟きながら探していたが、結局、イヤフォンは見つからなかった。 思えば本厄だ。上手いこと理由付けするなと言われたが、

          20211231_11

          20211030_10

          今まで私があなたに綴った手紙と言えば、それはどれも不器用で拙い言葉ばかりだった。きっと純粋に想っているから、だけでなく、あなたが居なくなってからの彼らと、自分の生活とを、ずっと照らし合わせてきたからなのだと思う。 人を導くことに長けていた、しなやかな思考の持ち主だったあなたの力をほんの少し借りてみたくて、手紙の中には疑問符ばかりが溢れた。それは例えば小さなこと、日常のつまらないこと。どこにいるの、何をしているの、なんてことは最初から知りようのなかったことだから。 会ったこ

          20211030_10

          【短編】17:12発

          金木犀の香りがした。 久しぶりに外出したら夏はすっかりと終わっていて、半袖の薄いブラウス一枚では少し肌寒い。ハイウエストのデニムと履きなれたスニーカーを合わせた、簡単なコーディネートに身を包んだ。 Bluetoothに接続してあるイヤフォンを耳にねじ込む。流れてきたのはやけに切ない恋愛ソングばかりで───プレイリストを組んだのは私なのだけど───秋風も相まって何だかエモーショナルにさせた。 君は私のこと、どう思ってんのかなぁ。 私は君のことがこんなにも好きなのに、君は

          【短編】17:12発

          かなり早口で脳内再生してほしい文章【17時のお風呂場】

          例えばなんとなく散歩しているときとか音楽を聴いているときとかシャワーを浴びているときとか、とにかく、頭の中に言葉が溢れて仕方がないときがある。 歩いているときに流れた思考や言葉は意外と悪くないから信号にぶち当たったタイミングでメモをすることも少なくないのだけど、とりあえず今は音楽を聴きながらスマホを見ていただけだったから、メモアプリを開いて親指を素早く動かすことにした。 頭の中の文字のスピードに追いつくのは難しい。 だけど思っていることをそのまま口ではなく文章に、書き言

          かなり早口で脳内再生してほしい文章【17時のお風呂場】

          好きなことで生きていく?【17時のお風呂場】

          好きなことを仕事にできたら、それはそれは幸せなんだろうなと、「好きなことで生きている人」を見る度に思っていた。 私はまだ高校生なので、これまでにやってきた仕事といえばどれもアルバイトなのだが、仕事そのものは割とちゃんとこなせても心身ともに疲れてしまって、これを毎日死ぬまで続けられる自信がないな...私は社会人になれないかもしれない...と思い悩む。だから私の中で仕事=しんどいものだし、きっと社会の中でそう捉えている人は少なくないのではないかと思っていて、週に5日働いていた時

          好きなことで生きていく?【17時のお風呂場】

          自分に甘く、ね。【17時のお風呂場】

          髪、乾かさなきゃ。 お風呂上がり、濡れたまま部屋でぼーっとしていたら、傷んだ髪がだんだん乾いてきていて、空白の時間を過ごしてしまったと気づく。昨日も6時半まで起きていたけれど、オールして何をしていたのかと聞かれたら「特に何も」としか言えないような、そんな時間。 昨日か一昨日だったか、食べたマクドナルドが今もまだ身体のなかに滞留している。生まれて初めてハンバーガーに対してお腹いっぱいという感情を抱いたのはえびフィレオのえびの部分を2倍にしたからで、ポテトはいつも通りLサイズ

          自分に甘く、ね。【17時のお風呂場】

          いつかの私へ、調子はどうですか【17時のお風呂場】

          17時のお風呂場なんて名前をつけておきながら、今日の私がお風呂に入っていたのは0時台だった。もはや今日なのか明日なのかよくわからないけれど、とりあえず、筆をとる。といっても実際はパソコンが相棒で。 いま、私がパソコンから顔をあげてほんの少し上を見たら、棚にはカレンダーが置いてある。 後ろの数学が威圧してくるようで嫌になるが、とにかく私は、このカレンダーをずっと5月のページにしたままだった。そんなことに今更気づいて、焦って、8月を捲ってみたら、2021年はちゃんと下半期に差

          いつかの私へ、調子はどうですか【17時のお風呂場】

          色のある世界で君を見ていた【17時のお風呂場】

          長い爪に憧れて、初めてちゃんと伸ばすことにした。 買ったばかりの黄色いマニキュアを試しに塗ってみる。まるでクリームイエローといったところ、ああ、私には全く似合わない。肌から黄色が浮いて、おもちゃの爪みたいに安っぽかったけれど、好きな色だから気に入って写真を撮った。 プロフィール帳でよく見かける、好きな色はなんですか?という項目。私の好きな色は、ぜんぶだ。逆に嫌いな色がない。 というより私は、色という概念そのものが好きなのだと思う。 世の中には生まれつき色を認識できない人が

          色のある世界で君を見ていた【17時のお風呂場】

          せいかつ

          aikoの「初恋」が耳から胸の奥までゆっくりと通る。 胸をつく想いは絶えず絶えず絶えず 私の、最近のオキニアーティストはもっぱらaikoさんだ。 きっかけは歌の上手な親友とカラオケに行った時、その子の歌うaikoがあまりにも良かったこと。実際聴いてみるとすごく良くて、受験が終わったらライブ行こうねなんて約束をして、プレイリストを作った。 aikoさんの書く詞は、私がいままで聴いた限りではほとんどが恋愛のことのように思えるが、それはそれで心地良い。擬似的に、錯覚的に、恋愛

          せいかつ

          "あたしのオキニ"をまとめました。読みやすいかはさておき、これを読めば私らしさを感じられるよ〜読みな〜!?というゴリ押し記事です。おもしろいかは知りません。でも、私は好きです、この記事たち。

          "あたしのオキニ"をまとめました。読みやすいかはさておき、これを読めば私らしさを感じられるよ〜読みな〜!?というゴリ押し記事です。おもしろいかは知りません。でも、私は好きです、この記事たち。

          【短編】君を好きになった

          太陽の光がまつげを掠めた。こんな暑い日に、どうして私は知らない街を歩いているのだろう。べたべたとした身体がせっかく新調したセットアップに汗ジミをつけ、サンダルがきゅっきゅっとうるさい。 人生の何もかもが嫌になった。 だからせめて最後くらい、大好きだった君に会いたかったのだと思う。 結局、私は君に会えなかった。正確には会えたけれど、君の視線はまるで私を捉えていなくて、近いけど遠い、有象無象の存在で。 アリーナの最前列だった。前だからといって必ずしも幸せなわけではないのだと

          【短編】君を好きになった

          ピアスを耳たぶにあけるか迷っているそこのあなたへ【実体験レポ】

          あけたいけどビビってなかなかあけられない。これはそんな状況の人に実際どうだったのかをお伝えする記事である。 あなたがピアスをあけるか迷っている理由が何なのかはわからないのだが、 まず、学校や家族に許可を得られないという理由で迷っている人には、「まだやめときや」としか言えない。 あなたが自分自身でどんなことがあっても責任を取れるようになれば、環境なんていくらでも変えられるはずだから、今すぐはあけられなくてもいづれタイミングは来る。 それから、体に穴をあけることにほんの少

          ピアスを耳たぶにあけるか迷っているそこのあなたへ【実体験レポ】