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ピアスを耳たぶにあけるか迷っているそこのあなたへ【実体験レポ】


あけたいけどビビってなかなかあけられない。これはそんな状況の人に実際どうだったのかをお伝えする記事である。

あなたがピアスをあけるか迷っている理由が何なのかはわからないのだが、

まず、学校や家族に許可を得られないという理由で迷っている人には、「まだやめときや」としか言えない。

あなたが自分自身でどんなことがあっても責任を取れるようになれば、環境なんていくらでも変えられるはずだから、今すぐはあけられなくてもいづれタイミングは来る。

それから、体に穴をあけることにほんの少しでも抵抗があるという理由で迷っている人は、今は一旦冷静になってちゃんと考えたほうがいい。

あけてから穴を塞がせることはもちろん可能であるが、傷跡は残ってしまう。"ピアスってなんとなくおしゃれで可愛いから、穴はちょっと嫌だけどあけちゃおうかな..."というのはおすすめしないということだ。後悔してからでは遅い。

タイトルで私が"あなた"と言っているのは、「ピアスをあけることにしがらみもなければ穴があくのは良いんだけど、むしろ早くあけたいんだけど、痛みへの怖さだけがどうしてもあるんだよな」という人だ。

というか、あける前の私がそれだった。ずっとあけたいと思っていたもののかなりビビりなので、どのくらい痛いのかをネットでたくさん調べていた。(調べても意味ないけども)

とりあえず一番大切なことを最初に言ってしまうと、



耐えられる痛みだよ!!!!!!!!!!!
大丈夫!!!!!!!!



ネットを調べてもあけた後どうするかの情報ばかりで、実際どのくらい痛いのかはあまり載っていない。病院でどんなふうに対応されるのか、どんな器具であけるのか、何分くらいかかるのか、とかそんなリアルな情報を見てイメトレしたかった。きっとビビりの人あるあるだと思うので、私なりにピアスをあけた時の状況を伝えたい。

時は2020年の7月まで遡る。





うっわあ〜ピアスってまじ可愛いあけたいあけたいあけたい!

いや、こないだイヤリング買ったやん。この大量のイヤリングたちどうするんよ。そうそう、あかんあかん。うん。


すんませんほんまは怖いだけです!!!!!痛そう!!!!!!!


穴をあけることに抵抗はなかった。
私にとってピアスとは、おまじないのような、おまもりのようなものでもある。卑弥呼のイメージ図に耳飾りがついているように、昔から体に意味を込めて穴をあけることはよくあることらしい。(詳しくは知らんけど)

それに、穴が滞った"気"を通してくれるとも聞いたことがある。あっ、スピってるとか思わないでね。占いでラッキーカラーとか見ちゃうタイプなだけ、そんなんでテンション上がるの。霊感なんて皆無。


「あ〜も〜うるさいなあ、あけたいんやったらあけーや」

私が毎日のように迷う迷うとうるさいので、母がとっととあけちまえと言ってきた。私と母は似ているところも多いが、思い切りが良いのは母の方だ。私は、優柔不断。
でも、怖いんやもん。痛そうやし、あとイヤリングどうしようかなって。

「イヤリングのことなんか大して気にしてへんやろ」

うっ、バレた。
イヤリングをたくさん買って、ピアスあけたい欲をごまかしていたのである。ケチな私が「イヤリングもったいないからピアスあけるんやめとこ」とささやく。しかし、あけたい欲はあまりにも強かった。

「あのなあ、思い立ったら即行動!あけたかったらあける、やめるんやったらやめる。ぐちぐち言うくらいやったらあけ、ピアスくらいどーってことないわしょーもない」

私は優柔不断だが、吹っ切れたら早い。思い立ったら即行動、そう言われてすぐに病院へ予約の電話をかけた。

あの、ピアスあけたいんですけど、あはい、初めてで、耳たぶに、はい、両耳です、明日とかっていけますか?、あ、時間は何時でも、はい、昼、わかりました、失礼します。


ちなみに病院であけるのはものすごくおすすめである。

ピアッサーを買って友だちにあけてもらう、これは一番安く済むかもしれないしよく見かけるパターンだろう。しかし、本来ピアッシングというのは医療行為なので、病院でやるのが推奨されている。

穴が斜めになった、血が出た、思っていた位置と違うなど、トラブルが起きても文句は言えない。病院ならアフターケアまで面倒を見てくれるし、失敗も少ない。

病院の選び方についてだが、私は口コミを調べて選んだ。

家から行ける距離でピアッシングの口コミがいい美容外科があったので、そこを予約した。それに、選べるファーストピアスの種類が多かった。これは意外と大事だ。ファーストピアスは最低でも1ヶ月以上つけっぱなしになるので、ちゃんと考えて選ばないと後悔する。(私の場合は安定が遅かったのと心配性が相まって半年弱つけていた記憶)

ピアッシングをよくやっている病院ならサイトに色々な情報が載っているので、料金なども見て自分なりに比較するのがいいだろう。私は、両耳で5000円ほどだった。



さて、日付は変わり、



病院に、着いた。

美容外科なんて初めて行ったので、その独特の雰囲気が余計に私を緊張させる。なぜか40分くらい待ったが、頭の中ではビビっていたので時間なんてあっという間に感じた。やばいやばいやばい怖い。

診察室に通されると、綺麗なナースのお姉さんがいた。報道ステーションかなんかに出てたアナウンサーによく似ているな、とふと思う。マスクをしていてもわかるほどだ。アナウンサーさんに似てますね?と言いたかったが実際の私の第一声はこうだった。




痛すぎて泣き叫ぶ人っていますか?




お姉さんは優しいスマイルで、「それはいないかな〜意外と痛くないですよ」と言ってくれた。馬鹿みたいな質問だ。馬鹿すぎる。きっとお姉さんは頭の中でこう思っただろう。おるわけないやろアホなんかこいつ


まずは耳を保冷剤で冷やす。5分くらいあてていると冷たすぎて感覚がなくなるので、そのうちにピアスガンでバチっとあけてしまうそうだ。私は、5分後にあけるという事実に恐れて、早口でビビっている旨を話していた。


いやあ、ほんまに怖くて、痛いの苦手なんですよ。ああ〜どうしよ、え、血出ないですよね?どのくらい痛いですかね、ネットでみたら病院でのピアッシングやったら無痛って書いてたけどそんなわけないですよね、ああ怖い、どんな感じの痛みなんやろ、耐えれますかね私


うっさいなあ

それでもお姉さんは優しかった。「あける瞬間は冷たさで感覚わからなくなるけど、戻ってきたときにちょっとじんじんするかなあ。洗濯バサミで耳たぶ挟んでるくらいの痛みですかね。それが夜まで続くかも」

とか言いながら着々と準備が進められ、同意書のようなものにサインをし、ピアスガンが目の前に置かれた。マーキングを済ませ、もう少し保冷剤で耳を冷やす。正直冷たすぎて本当に感覚がなくなっていた。(むしろ痛いまである)


もしめっちゃ痛くて耐えれんかったら、片耳だけにして帰ろう。


そんなセコい考えでいた私は、片耳ならなんとなく右が良かったので、先に右から開けて欲しいと頼んだ。

するとお姉さんは、

「いや、左から行きますね!」
え、ちょま、待って、
「はい、321でいきますよー」
いや待って右から、右
「ごちゃごちゃ言うてる間に冷た無くなって感覚戻ってまうから」
え、うわ、まじですか、え、あ
「いくよー、3、2、1」



ばちん!!!!!!!!




「はい、貫通しましたー。そのまま右行くね」

あれ?そんなに痛くない...。拍子抜けするくらい痛くなかった。無痛ではないが、絶対に耐えられる痛みだ。今まで経験してきたいろんな怪我とか、病気とか、心の痛みの方がどう考えても耐え難い。運動場で盛大にこけたときの方が痛い。


私は調子に乗って、

あっ、全然痛くないですね〜!余裕です!これならもう怖くないです!あははははははうふふふふふふ

などと言っていたら、またばちん!と右もあけられてしまった。
「はい、両方あきました〜。お疲れ様です」


晴れて、両耳にはばっちりと青いピアスが装着された。髪を耳にかける度に鏡に映るそれが、私を浮き足立たせる。

その後の痛みはというと、実際お姉さんが言っていた通り、「洗濯バサミで耳たぶ挟んでるくらいの痛み」が夜まであり、翌日には何ともなくなっていた。


結果、思っとった数倍余裕やで。ほんまに。



そんな今の私はというと、また追加で耳たぶにならあけてもいいかな?とすら思っている。(おそらくあけないけれど)

最初はかなり慎重にケアをしていたが、安定してからは明らかにイヤリングより楽で、心から開けてよかったと思う。個人的に感じたメリットを挙げるなら、主にこの6点だろう。


・イヤリングみたいに耳たぶが挟まれて痛くならない
・小さいピアスだとイヤリングよりも安い
・イヤリングみたいに「落とすかも」という心配がない
・出かけるとき以外にも着けてられるので気分が上がる
・かわいいデザインのものがたくさんある
・何となく気合いが入る


基本的にイヤリングは耳たぶを挟むので、痛くて長時間はつけていられないし、何より外出時に限定される。しかしピアスなら、穴に挿すだけの小さいものも多く、つけている感覚がほとんどないため、帰ってきてすぐ外す必要がない。

ぱっと鏡を見たときに好きな色がチラリと光ると、ちょっとだけ気分が上がるのは私だけだろうか?

本当に本当にあけてよかったので、ビビりだけが理由で迷っている人の背中は押したいと思う。



絶対大丈夫やから、
私みたいに病院のお姉さんに変なこと聞くのだけはやめときなね!!!!




おわり



あとがき
実はこの記事、だいぶ前に途中まで書いていました。そしてそのまま5ヶ月ほど放置して、気がつけば7月。存在を思い出したので読みながら続きを書いてみましたが、

ほんま、当時の私さすがにアホすぎちゃう?

でもこれ、ノンフィクションなんですよねぇ...。お姉さんからしたらめっちゃ気持ち悪かったと思います。すみませんマジで。

絶対絶対耐えられる痛みだと思うので、私みたいに「泣き叫ぶ人いますか」なんてドアホな質問はしないでくださいね。とはいえ、注射すら無理な人には結構しんどい痛みかなと思います。
前提として保冷剤で感覚を麻痺させていること、何倍もひどい痛みを想像していたこと、この2点から「あれっ、意外といけるやん」現象が起きていますからね。

なのでこの記事を読んで、「ほんならそんな痛ないんやな〜〜余裕や〜〜」と舐めていると耐え難いほどにめちゃくちゃ痛いパターンもあるかもしれません。その場合は、それこそ「泣き叫ぶ人」になっちゃいますね。ほんとある意味ギネスですよ。知らんけど。



ここまで読んでいただきありがとうございました。


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