VELROSIER 2023.09
はじめに
京都のミシュラン2つ星の中華料理、「VELROSIER」に参りました。
勝手に評価!
総合評価:3.9 良い。
料理・味:4.1
サービス:3.6
雰囲気:3.7
コスパ:4.7
実際にたべたもの
ランチコース(9,680円、税サ込)を頂きました。
※2023年10月より、12,100円(税サ込)に変更されています。
コース前半(アミューズ~前菜)
揚げた餃子をタルト仕立てに仕上げ、中にはカボチャ、上にはからすみとキャビア。
正直、キャビアやカラスミは感じられず…ホクホクなカボチャ味でした(笑)
豚肉を竹炭を練り込んだ生地で包み、下にはまっすぐ酸味の効いた、甘酸っぱいソース。
ふわふわな生地の中には、ジューシーな塊肉!!
1個と言わず、10個ぐらい頂きたい…
汚いですが、中身です。
ヤマト芋、ラード、豚ミンチ、里芋のピューレで構成されています。
悪くはないですが、単調に感じました。
ただ、この後の品々を考えると、わざとなのかもしれません。
ここからが格別に良かったです!!
スープと上に乗った泡は、鶏節(鰹節の鶏版)で作られています。
鶏の旨味がしっかり効いていて、尚且つ優しい。
ポルチーニと冬瓜の入ったワンタンは、肉のジューシー感、ポルチーニの香り、冬瓜のシャキシャキ食感もあって面白い。
茶碗蒸しが入っている理由は分かりませんでしたが、美味しいし食べ応えがあるから良し!!(笑)
ワンタンはかなり大振りでした!
初見でこちらを餃子と分かる方って、中々いないんじゃ…
ただ、頂いてみると確かに餃子!しかも、めちゃんこ美味しい餃子!!
ジューシー過ぎる豚ひき肉、キャベツの旨味や揚げた餃子の皮の香ばしさ。
そして何より、ニラのかき氷が良かった!!
こちらは茹でたニラを調味料と合わせてペースト状にした物を凍らせ、シェーブしているのだとか。
インパクト重視かと思いきや…この清涼感と風味はシャーベットにするからこその物なのではないでしょうか。
これぞ、足し算の美味しさ!
香ばしい焼きナス、カツオの旨味、紹興酒ソースや豆鼓の甘塩っ気、山椒の華やかな香り…
各具材が複雑に絡み合うことで、奥行きある味わいが口の中に広がります。
奥さん聞いてください、1万円しないランチコースにフカヒレが出てきましたよ…
フカヒレはコリコリ食感が強めの良い火加減。
おこげは香ばしく、澄んだ鶏の旨味の効いたスープに心はほっこり。
これは、美味しくないはずがない…
中華で土瓶蒸しが出てくるなんて、驚き続きです。
鶏のつくねは肉感がありつつ、ジューシー。
一方、鱧はふわふわ過ぎる気が…
スープは勿論、お出汁が効いていて美味しかったです!
コース後半(メイン~デザート)
竹炭のパン粉を纏わせた豚肉はしっとり。噛みしめる度に豚の旨味を感じます。
だけれど、それをさらに上回ったのは、付け合わせの蓮根のはさみ揚げ!!
中にサンドされた牛頬と豚ミンチの旨味とソースの甘塩っ気、蓮根のシャキシャキと少し粘りのある食感が癖になりました。
ちなみに、メインの時には花巻が提供されます。
豚肉にかかった黒胡椒オイスターソースが甘み強く、花巻とよく合いました。
杏仁豆腐と薩摩芋を合わせるなんて、中々考えない。
だけれど、これまでで一番の杏仁豆腐となりました。
杏仁と桂花陳酒の華やかな香り、ミルキーな甘みがある杏仁豆腐、薩摩芋のまろやかな甘み、ココナッツの華やかな風味。
それぞれが優しい味わいに調整されているためか、スルスルと美味しく頂くことができました。
小菓子も抜かりなく美味しい。
序盤は首を傾げましたが、品数もボリュームも中々あって、尚且つ美味しい。
大満足のコースです!!
サービス
スタッフの皆様はお優しい方ばかりでしたが、正直「慣れていない感」があったのは残念でした。
サービス専門の方がいらっしゃれば、より満足度が高くなったと思います。
また、スタートの際は先に入ったゲスト、後からいらっしゃったゲストと混在して、対応にあたふたされていた所も気になりました。
結局コース終了時間は全ゲスト同じだったので、一斉スタートにすればオペレーションも楽になるのでは?と感じました。
お値段
ランチコース(9,680円)と中国茶を頂いて、12,000円/1名でした。
このコスパの良さは信じられません…
だって、ボリュームの中々だったし、フカヒレもポルチーニも鱧も出てきたんですよ??
東京にあったら、絶対に予約困難です。
まとめ
独創性もあって、美味しくて、しかもコスパが良い。
スタッフの方々も感じが良くて、良いお店です。
「京都で中華」は若干躊躇されるかもしれませんが、一度はお出でになっていただきたいです。
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