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漫画感想BAN 第十七回「第1123話 ´´空白の二週間´´その3」

 前回の続きはこちらです。

第三節 我々の勝利

 6日前。エメトの前でステラとヨークはいつも通りの会話をします。
 わざとマザーフレイムの話題を振るステラですが、ヨークは動じることなく、普段通りの対応を見せます。
 エメトは心残りとステラは言いますが、今となっては、解放のドラムで起きるなんて、科学者でも無理ゲーなんよ。

 今回の事件が起きる2日前。遂に記録を始めますが、その冒頭で出て来るワード。「しがない天才科学者」と言うこのワード、重すぎる。
 取るに足らない、つまらないけど、天才科学者と言うこの矛盾が何とも。
 どれだけ、天才であっても、友人1人を救えず、身内には裏切られたりと無力感に苛まれたことでしょうか。

 スピーチを終え、彼等はヨークに悟られぬよう、記憶を消します。まさか、くまの研究がこのように活かされるなんて。
 それは自らの命を引き換えにした最悪にして、最高の勝利。全てはオハラの悲劇を繰り返さない為の最良の一手。
 こうして、記憶を消した後、記憶を失う前の自分からの手紙により、自らの研究がバレたことを知ると同時に手は打ったから、死んでくれとか、いきなり、言われたら、病むわと思うのは、僕だけですか?
 それから、様々な混沌と化す事態に巻き込まれ、今に至ったと言うね。此処まで、計算し尽くされた計画は見事としか言えないですね。

 一時期はベガパンク本体が生きてるとか、色々言われていましたが、凄く辻褄の合う結果に納得以上の感情が存在しません。
 正しく、ベガパンクの勝利と言うことなんでしょうな。これが全部かどうかは、未だ判別は出来ないのも、また現状なんですけども。
 これで今まで言われ続けて来たベガパンクは、脳さえあれば、甦る説やら、電脳世界で生きてる説も全てミスリードであり、彼等は現状、甦らないと言う結論でよろしいだろうか?

 それでも、ノミノミの実の能力者であるベガパンク自体の脳は健在なので、まだ、何かしらの隠された何かを信じずにはいられないんですけどね。

 シャカは記憶を消しても尚、記憶は残っていたのかもしれませんが、今となっては不明のまま。彼の正体も結局、分からず仕舞い。
 色々な謎を残したベガパンクですが、同時にこの回想は誰のものなのかと言う疑問も生まれて来ました。そもそも、死んだ人の回想と言うのも、おかしな話ですが、普通に考えたら、神の視点である読者に向けてのメッセージと捉えることも出来るので、何とも言えませんが。

 その結果、ルフィ達はエッグヘッドを離れ、新巨兵海賊団と共に宴を開催しますが、まだ早いだろと言うのが、皆々様の見解です。
 確かに海軍は敗北しましたが、未だ、サターン聖が残っており、危機は完全に去ったとは言えないこの状況に於いての宴はどうにもね。
 しかも、こともあろうに、ウソップ主催と言うのがね。お前、今回、何もやってないじゃんとは言えない。

 どんなに嫌なことがあっても、宴をして、仲間を讃え、次につなげるのが、ONEPIECEの良い所ではあるんですけども。良いんだか、悪いんだか。
 これだけ見るとこの戦いはこれで終わりという考えで良さそうですね。
 まだ、事後処理が残っているので、その経過次第ではありますが。

 何より、ボニーを助けに向かう際、サンジとステラは会話を行っております。その内容が、ルフィ達にワンピースを手にいれて欲しいと言ってるのが、もう・・・言葉に詰まります。
 この辺りで、死を覚悟し、記憶が戻っているからこその言葉ですが、くまが彼等に未来を託し、そのくまの意志を継いだベガパンクが、ルフィ達にその先の未来を託すと言うのは、胸に来るものがありますね。

 この短い冒険で、ルフィ達がその未来を託すに相応しい存在と気づいたからこその言葉なんでしょうけど、それにしたって、ここまで思わせるルフィ達の魅力と様々な未来を知ったからこそ、その旗手はルフィ達であって欲しいと願うこの思いこと、ベガパンク達の勝利に相応しいんじゃないでしょうか。
 これで、ワンピースを手に入れるのは、やはり、麦わら海賊団なんじゃ

 寄り道とか、過去回想とか、紆余曲折はあったものの、ようやく、エッグヘッド脱出。長岐に渡った激闘を乗り越え、次の戦いが始まるんでしょうかね。

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