【週末投稿】つれづれ有用植物#51(ツルムラサキ科アカザカズラ属:雲南百薬)
いかにも身体によさそうな名称をよく思いつくと、つくつく思うのがこの「雲南百薬」です。一般的には「オカワカメ」と呼ばれています。
ツル性多年草で、茎、葉、ムカゴ、地下茎全て食べる事ができますが、生で青臭く苦みが強いので、湯がいたり蒸したり、天ぷらでも美味しいです。
「雲南」というといかにも、中国の薬草という雰囲気が出ているのですが、実際は南アメリカ原産の野菜で、観賞用にも栽培されています。
ツルムラサキ科なので雨が大好きで、初夏あたりから花が咲きます。
花には芳香があり、クリーム色で房状(総状花序)、最大30cmの長さになります。
葉は明るい緑色のハート型で、肉質で光沢があり4-13 cmの長になります。また、 イボ状の塊茎とムカゴが特徴的です。
【掘り上げた 塊茎】
茹でると粘りが出てワカメ に似た食感となり、おひたしや味噌汁にの具に用いられることが多い様です。栄養価は葉物野菜の中では高く、葉酸、マグネシウム、カルシウム、ビタミンA、ミネラルが豊富なようです。
確かに百薬といわれるように、体に良い栄養素が沢山含まれています。
ムカゴや地下で増えた塊茎から簡単に増やす事ができます。
それ程寒い地域でなければ容易に栽培できます。私の住む関東では霜があたらない所ではれば、地上部は枯れますが、春には新しい芽をだしてツルをグングンと伸ばします。本州では春5月頃から秋に葉が枯れ始めるまで収穫することが出来ます。
緑が美しいので、グリーンカーテンにしているご家庭もあります。
見た楽しい、食べてうれしい。そんな植物です。
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