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【週末投稿】つれづれ有用植物#164(ミカン科ミカン属:フィンガーライム)

以前もこのシリーズで書いたが、植物発祥の地の中で「オーストラリア」や「南米」などには面白い植物が多いと感じている。
今回は柑橘系の植物のなかでも、最近日本で流通し始めたフィンガーライムを取り上げたいと思う。

オーストラリア南東クイーンズランド州から、北部ニューサウスウェールズ州にかけての乾燥した熱帯雨林の地域が原産です。
オーストラリアの先住民、アボリジニが古くからジャムなどにして食べていた果実だと言われています。

樹木の高さは2~7メートル程にもなり、枝が蔓状に伸びます。そしてその細い枝には鋭い棘が沢山付いています。葉は長さ1~6㎝、幅3~25mmと小さく花は白色。花弁は6~9mmの長さ。果実は4~8㎝長さの円筒形で少しカーブしているものもあります。

実はライムなどと似ていますが、切ってみると中の果肉は丸く粒状で押し出すと簡単に取り出せますが、果汁はほとんど出てきません。
見た目がキャビやの様なので、キャビアライム、フルーツキャビア、ブッシュキャビア、森のキャビアとも呼ばれています。

商業生産されている物はいくつかの品種があり(原種を含めるとかなり多くの種があるそうです)、中の果肉の色が薄い黄緑の物やピンクの他にも、濃いピンクやグリーンなど十数種の色があると言われています。

切った時にライムのようなさわやかな柑橘の香りがしますが、口に含んでもあまり味は感じません。しかし、粒を噛むと中から果汁がはじけ、柔らかい酸味と香りが口の中に広がります。

特徴のある見た目と美しさから、果物のキャビアとして近年人気が高まっており、さまざま料理が考案されています。
昔からジャムに利用されていましたが、最近では料理やお菓子にデコレーションされた作品がインスタ写真で多く投稿されている様です。

【カルパッチョ】

日本でも苗木の販売が始まっているので、近い将来国産物も出回るかもしれません。実際に日本の農家さんが試行生産をされています。
PinguBanana はさっそく接ぎ木苗を秋に購入しましたので、まずは越冬からチャレンジです。

【購入した接ぎ木1年生苗】

購入して観察してみると、葉が結構小さく棘が沢山ある事が確認できました。石灰質の多い乾燥した地域で育った植物ですから、水やりは少な目で管理してみたいと思っています。3年苗以上から実が出来る様になるそうです。

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