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【週末投稿】つれづれ有用植物#25(バショウ科:バショウ属 バナナ)

関東の私の庭に植わっている、耐寒性のあるバナナはようやく春の暖かさで新芽を出し始めました。関東以南で工夫をすれば露地無保護でバナナが越冬できて、3年目(3回越冬)で結実できる事をお伝えしたいと思います。

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こちらの写真は、1月以降の寒さで枯れた様に見えているバナナ株(3年目)です。お店で売っているバナナは、Cavendish と呼ばれる品種が殆どで耐寒性がありません。日本では沖縄、種子島、石垣島を除き九州以南を除いて、温室が無いと結実は難しいのですが、Namwa 等のある程度耐寒性のあるバナナ株を利用すると、関東以南でも工夫をすると無保護越冬ができて開花できるまでの株規模までに成長することができます(冬だけ温室を利用してさらに寒い地域で結実されている例もあります)。

気温が5度を下回る日が少なくなりましたので、3/21に枯れた葉柄をカットしました。

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既に、写真では新しい芽が出ている様子を見る事ができます。次の写真は1週間後の3/28の写真です。

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この様に、親株だけではなく子株も新しい葉を出し始めています。
当地は丁度、染井吉野が満開の時期です。熱帯植物のバナナでもこの時期に葉を新たに出す事は、今でも信じられないのですがこの品種は、おそらく長い年月をかけて耐寒性を獲得したのでしょう。
食用バナナと近縁の、バショウは耐寒性を獲得して日本全国に広がり、北海道でも越冬できる様になった良い例です。

関東の私の環境では、3回冬越しすると結実できる株規模になります。
その間に、脇芽が出てきますから上手に育てると、親株、子株、孫株という様にそれぞれが1年の違いで大きくなれば、毎年収穫できるようになります。

ブログトップの実バナナの写真は、沖縄で今の時期(3月)に収穫できた、矮性ナムワ(Dwarf Namwa)の実です。沖縄は関東の様に冬に株が枯れた様になりませんので、短い期間で収穫できますが関東は厳しい環境をクリアして収穫できるのです。日本でも冬にバナナが収穫できる地域が有る事も驚きです。

バナナは強風対策と植える場所を吟味して、霜よけができる所を見つけられれば、ほぼ放置してもどんどん大きくなり、病気や虫害(沖縄を除く)がないので比較的楽に栽培ができる植物でもあります。

当地ではほぼ越冬に成功しましたので3年目株は開花、結実して実が収穫できる見込みです。

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