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【週末投稿】つれづれ有用植物#168(クズウコン科クズウコン属:クズウコン)

クズウコンは熱帯アメリカ原産の多年草で、地下茎から主にデンプンを採るために熱帯の各地で栽培されています。コロンビアの遺跡には古代から食用として栽培された記録が残っていたそうです。

【Pingu Banana ん家の クズウコン】

日本では沖縄のごく一部で栽培がされています。
4月に植え付け、1~2月に根茎を収穫します。収穫時には地上部の葉は枯れてなくなります。この根茎は保存性が悪いため、すぐにでん粉を取り出して保存後、料理に利用します。
草丈は60~180cmとされている様ですが、国内栽培は40cm 程度にしか大きくならない様です。

クズウコンから作ったデンプンは、キャッサバや、タロイモなども含めてアロールート(Arrow Root)と呼ばれています。最近は通販で手軽に購入できるようですね。
このデンプンは良質で、ビスケットやケーキ、幼児食に用いられます。ジャガイモ澱粉などに比べると、粒子が小さく、消化によいといわれています。

地下茎は煮たり焼いたりと料理にも利用できます。
PinguBanana は皮を剥いて、電子レンジでチンして食べています。
僅かにトウモロコシの様な香りがして、もっちりとした食感が好きです。

【植え付け前のクズウコン】

■maranta arundinacea(5分:ヒンディ語)
MOOLIGAI ARASAN 様

■Digging arrowroot Maranta arundinaceae(9分:英語)
Grower Jim 様

クズウコン科は観賞用植物として利用される種があり、クズウコンと言えば観葉植物として認知度が高く、多くの園芸ファンを魅了しています。
特に、マランタ属、クテナンテ属、カラテア属、ストロマンテ属などが利用されています。

■美しすぎる!カラテア&ストロマンテを紹介します!(6分弱My Garden & Life by かい 様

ウコンはショウガ科ウコン属、クズウコンはクズウコン科クズウコン属という分類です。ショウガ科とクズウコン科の1つ上の分類階層が「ショウガ目」になりますから、お互いは遠い親戚といったところでしょうか。
澱粉の採れる「クズ(葛)」と見かけの似た「ウコン」を合わせた名称です。覚えやすいですが、誤解を招きやすい命名法ですね。

■併せて読みたい
つれづれ有用植物#117(ショウガ科ウコン(クルクマ)属:ウコン)
つれづれ有用植物#116(ショウガ科ショウガ属:ショウガ)

ウコンの効能、スパイスの魅力(Let's Green Life)
滋養によさそ~。ピリッと香り良き、ショウガ。(Let's Green Life)

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