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【週末投稿】つれづれ有用植物#103(アオイ科ゼニアオイ属:オカノリ)

長期間収穫できる葉野菜で、土壌を選ばず、害虫も付きにくいとされています。味に癖がないので、おひたしや炒め物、汁の実などに重宝する万能野菜です。日本でも古くから親しまれているそうなのですが、八百屋さんで見かけません。

オカノリは冬葵(フユアオイ)の変種とされ、ヨーロッパが原産と言われています。名前の由来は生のまま包丁で細かく叩くと、海苔のように粘りが出る事や、葉を乾燥させた後にさっと火にあぶると海苔のようになるからだそうです。粘りで言えば同じオアイ科の、モロヘイヤ(シマツナソ)やオクラが有名です。

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【フユアオイ】

暑さや寒さに比較的強く、タネまき期間が4月上旬~9月中旬と長いのが特徴です。発芽温度は20℃前後ですが、10℃より少し下の温度でも日数はかかりますが発芽することができます。
1年草ですが、秋に植えたて最低気温が低くなければ冬越しますので、2年草扱いになります。葉は写真のように5方に広がる形をしていて、葉の表面はつやが無く少しざらっとした感じです。

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大きく成長すると1.5~2mほどの高さになるそうなので、若いうちに摘心してコンパクトに育てのが良いです。食用には葉先から15cm程の柔らかい部分を収穫して利用します。

花期は4~10月で、小さな白い花を咲かせた後に実を付けます。中国ではこの実を薬用としてお茶などに用いるそうです。

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お浸しや炒め物、天ぷらに利用するほか、下ゆでした後に細かく刻んで、納豆やとろろに和えるのもいいですね。長期保存には、熱湯でさっと茹でた後にしっかりと水気を絞ってから冷凍保存すると良いです。ゆで過ぎると食感が悪くなります。

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早速、PinguBanana も秋に種を蒔いてみました。
1週間でこれだけの芽がでました。このあと間引きするのですが、間引き菜も食べられますので重宝しますよ。

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