【週末投稿】四季がある日本のバナナ #3(偶然の代物)
世の中には班入り植物というものがあり、観賞用として楽しまれてきた。
バナナも「ふいり」なるものがある。今回はこの珍しいバナナをご紹介。
ある日突、この世に偶然に誕生した斑入りバナナ。
これを何世代にもわたって人為的に選抜育成した結果、班の出現が安定(固定化)に向かっているバナナと考えられている。
偶然の代物を、生かすも殺すも人の意思だったのですね。
班の部分は葉緑素が無いのだから、「班なし」と比べると成長は遅くなり、日本で結実まで栽培するのは、通常のバナナより難しくなってくる。
しかし斑入りは観賞用として魅力的なため、バナナ育成愛好家の間では高値で取引され、結実まで成功した例がある。
班無しバナナでも、急に班ができる事もある。
環境ストレス(気温の変化、植え替え、土壌が合わない等)やウィルス病により、急に班が発生する事もあるので注意して観察する必要がある。
AeAeバナナの様に、新たに出来る脇芽(水芽)の班出現確率が高く安定しているものや、NamWaバナナの様に、班なしの脇芽や全て班の葉しか出ない不安定なバナナもある。
さて、班入りバナナの実は縞模様が入るので楽しい。
AeAeは黄色に熟す前は、きれいなストライプ。
NamWaは、わずかに判別できるくらいの縞模様になる事が多いようだ。
今回ご紹介した班入りバナナは、いかがだったでしょうか。
実を収穫しなくても、観葉用としてボリューム感があり人気です。
次回は、バナナの品種名と俗称についてご紹介したいと思います。
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