外科を辞めたい外科医

とある地方で働く外科専攻医です。 様々な事があり、外科を辞めることを真剣に考えはじめま…

外科を辞めたい外科医

とある地方で働く外科専攻医です。 様々な事があり、外科を辞めることを真剣に考えはじめました。 家庭でも職場でも言えない内容なので、どこかの誰かに相談したい、せめて吐き出したいと思い、ここに考えを書いてみることにしました。

記事一覧

つらすぎる。
やっと「つらい」と言えたけど、それでどうなるはずもない。

私が外科を辞めたい理由③心が折れた日

※身バレを避けるため、一定のフィクションを混ぜています。今回の内容は症例についても書いてありますが、ニュアンスが伝わるレベルまで事実を改変しています。 自分の感…

落ち込んでる場合じゃない、まずはしっかりオペして治してこよう。
話はそれから。

崩れ落ちそうってこういうことなんだな。メンタルは今日のリオぺ決定ですでにズタズタ、何とか立って歩いてるけど生きた心地がしない。何かきっかけがあれば崩れ落ちる。

リオぺ…
ショックすぎる…
メンタルにとどめを刺された感じ。
患者さんのために一生懸命やるけど、ちょっと自分が立ち直れないかもしれない。

悪夢

最近は立て続けに悪夢を見ています。 火曜日はICU入院中の患者さんが吐血し、一気にショックバイタルになる夢。 水曜日は妻が体調を崩して病院に搬送される夢。 木曜日はス…

手術で器具を乱暴に扱う先生
聞こえないくらいの声量で指示を出して、うまく指示が通らなければ怒る先生

今まで何とも思ってなかったけど、今週になって急に(たとえ自分に向けられたものでなくとも)心に刺さるようになった。

家に帰るのが怖い。
妻には会いたい。
でも怖い。

私が外科を辞めたい理由②私の現状

前回は、外科医が外科専攻医を経て外科専門医になっていく過程をご説明し、今の私の置かれている状況について書きました。 今回は、いよいよ核心に入ってきいます。 私は…

妻の信頼を失ったショックが大きくて、仕事が上の空になってしまう。仕事も重症が多くて辛い。家庭も辛い。家庭の状況の元凶は自分だから、そっちは自分の姿勢を正して認めてもらうしか無い。
辛いなぁ。

久しぶりに早めに?帰る事ができたので、ちゃんと妻と話をした。
やっぱりこの前の僕の嘘で怒っていた。妻によく見られたい、幻滅されたくないと思ってつい言ってしまった無意味な嘘だった。猛省。

勤務管理システムには前日の時間外を翌日の朝に申請する事にしている。
昨日の時間外も入力完了。
6月10日なのにすでに今月の時間外は60時間を突破。今月も過労死ライン超えそうだな。

私が外科を辞めたい理由①導入編

初めまして。とある地方で働く外科専攻医です。 「専攻医」と言うと聞き慣れないかもしれませんが、研修医(医学部を卒業した後の2年間)の次の段階として、専門医を取るため…

つらすぎる。
やっと「つらい」と言えたけど、それでどうなるはずもない。

私が外科を辞めたい理由③心が折れた日

※身バレを避けるため、一定のフィクションを混ぜています。今回の内容は症例についても書いてありますが、ニュアンスが伝わるレベルまで事実を改変しています。
自分の感情や外科を辞めたいという動機につながるエピソードなどは現実に忠実に書いています。

「あ、今心が折れたな」と思った瞬間がある。
専攻医1年目の5月のこと。外科の当番をしているとき、とある患者が運ばれてきた。
詳細は守秘義務に関わるので省くが

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落ち込んでる場合じゃない、まずはしっかりオペして治してこよう。
話はそれから。

崩れ落ちそうってこういうことなんだな。メンタルは今日のリオぺ決定ですでにズタズタ、何とか立って歩いてるけど生きた心地がしない。何かきっかけがあれば崩れ落ちる。

リオぺ…
ショックすぎる…
メンタルにとどめを刺された感じ。
患者さんのために一生懸命やるけど、ちょっと自分が立ち直れないかもしれない。

悪夢

最近は立て続けに悪夢を見ています。
火曜日はICU入院中の患者さんが吐血し、一気にショックバイタルになる夢。
水曜日は妻が体調を崩して病院に搬送される夢。
木曜日はストマ(人工肛門)を作った患者さんのストマが壊死してしまう夢。
いずれも飛び起きて、夢だったと気づきホッとしますが、心拍数は跳ね上がっていてぐっしょり嫌な汗をかいていました。

また寝ようと思っても、本当に患者さんは大丈夫かな?妻の体調

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手術で器具を乱暴に扱う先生
聞こえないくらいの声量で指示を出して、うまく指示が通らなければ怒る先生

今まで何とも思ってなかったけど、今週になって急に(たとえ自分に向けられたものでなくとも)心に刺さるようになった。

家に帰るのが怖い。
妻には会いたい。
でも怖い。

私が外科を辞めたい理由②私の現状

前回は、外科医が外科専攻医を経て外科専門医になっていく過程をご説明し、今の私の置かれている状況について書きました。

今回は、いよいよ核心に入ってきいます。
私はもともと手術も好きでしたし外科系に憧れていたので、自分から望んで外科研修に入りました。

初めは自分の志望科とは違う消化器外科で鍛錬を積まなければならないことも当然承知の上での決断です。
手術操作はどの専門分野へ行っても共通だと思っていま

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妻の信頼を失ったショックが大きくて、仕事が上の空になってしまう。仕事も重症が多くて辛い。家庭も辛い。家庭の状況の元凶は自分だから、そっちは自分の姿勢を正して認めてもらうしか無い。
辛いなぁ。

久しぶりに早めに?帰る事ができたので、ちゃんと妻と話をした。
やっぱりこの前の僕の嘘で怒っていた。妻によく見られたい、幻滅されたくないと思ってつい言ってしまった無意味な嘘だった。猛省。

勤務管理システムには前日の時間外を翌日の朝に申請する事にしている。
昨日の時間外も入力完了。
6月10日なのにすでに今月の時間外は60時間を突破。今月も過労死ライン超えそうだな。

私が外科を辞めたい理由①導入編

初めまして。とある地方で働く外科専攻医です。
「専攻医」と言うと聞き慣れないかもしれませんが、研修医(医学部を卒業した後の2年間)の次の段階として、専門医を取るために勉強している医師のことです。
私は将来の診療科をとある外科に決め、外科の専攻医となりました。
なぜ「とある外科」という表現をしたかというと、外科と名のつく診療科だけをとってもいろいろあるからです。

消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外

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