私が外科を辞めたい理由①導入編
初めまして。とある地方で働く外科専攻医です。
「専攻医」と言うと聞き慣れないかもしれませんが、研修医(医学部を卒業した後の2年間)の次の段階として、専門医を取るために勉強している医師のことです。
私は将来の診療科をとある外科に決め、外科の専攻医となりました。
なぜ「とある外科」という表現をしたかというと、外科と名のつく診療科だけをとってもいろいろあるからです。
消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科、乳腺外科、脳神経外科、整形外科、形成外科…
上記の「外科」と名のつく診療科として列挙したものの中で、消化器外科から乳腺外科までの「外科医」になるためには、まずは一般的な外科手技を習得しなければならない事になっています(注:呼吸器外科医になりたい!と思っている人であっても、必ず胃、腸、肝臓、膵臓、胆嚢、肺、子ども、乳腺、心臓の手術を一定数経験して「外科専門医」をとらなければ、呼吸器外科専門医を取る過程に進めないのです。それが日本の外科専攻医の制度です)。
つまり私は、上記の消化器外科以外のどれかの外科医になりたいと思っています。
私の現状は、やりたいことを存分にやっている状況では無く、外科医としての入り口に立ったばかりで、志望科とは違う外科の診療を日々行いながら外科医としての基本的なスキルを身につけている段階です。
しかし、そんな段階にもかかわらず外科を辞めたい気持ちが強くなってきました。
その理由や日々の思いをnoteに書いていこうと思います。
この記事の最後に、なぜnoteに書く手段を選んだのか、ご説明します。
私は結婚していて、妻がいます。
しかし妻に愚痴を言い始めると止まらない気がしてしまいます。妻とは仕事の話ではなく、日常的な穏やかな話をしたい。ましてや愚痴なんて言いたく無い!と強く思っています。
妻にはいつもご機嫌で笑顔でいてほしい。これまで仕事で散々振り回してきた妻に愚痴を言って聞いてもらうなんて事は僕にはとてもできません。
そして内容的に当然同期や上司に相談できるはずもありません。
しかし吐き出さないと、自分のメンタルや体調がおかしくなってしまうのではないかと思いはじめました。
実際、先日大学の同期に会ったとき「全然笑わなくなったな」と言われました。すでに精神的に参ってきている事は誰よりも自分が感じています。
誰に届かなくてもいい。
そしてもしも自分に何かあったとき、証拠になればいい。
そう思いながら、なんとなく書いていきます。
なので明るい話題にはならないかと思います。
どなたか読んでくれて、リアクションをいただけたら、それだけで暗闇に光が差した気持ちになると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
※身バレを避けるため、一定のフィクションを混ぜています。しかし、自分の感情や外科を辞めたいという動機につながるエピソードなどは基本的に現実に忠実に書くつもりです。
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