プレッシャー

まさに晴天の霹靂だった。

「ここに新入社員が入ってくるよ。良かったね春川さん、後輩ができるよ」

信じたくなくて、「え、この建物にってことですか？」ととんちんかんなことを口走った。

私は年下とどう接すればいいかわからないので、この言葉を聞いて素直に喜べなかった。それに、まだ私は育ち切っていないのに後輩が入ってきても何も教えられることがないし、男の子だと聞いて「お〜〜〜〜〜来年も私一人が女か」とも思った。

まあ同性だと、気を遣う度合いがすごく上がってしまうし、ジェネレーションギャップを感じたりすると傷つくだろうし合わなかったら終わりなので男の子でよかったかもなんて思ったりした。

この事実に私と先輩は様々な方面でプレッシャーを感じていた。

仲良くなれるか、後輩って難しいな〜とか、業務的にも人事的にもこれからどうなるんだろうと、思っていた。

これから新入社員の子が入ってくるまでの1ヶ月間、この1年間のまとめをしないといけないなと思った。

業務、プレッシャーだな。

こうした不安を感じると同時に、新しい風が吹き込んでくるんだなという、若干の期待を感じた。

話術も上げなくては、プレッシャーだな。

（Photo by asamikooo035、Thanks！）