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山陽 鉄道フェスティバル 2023に行ってきました

今回は去る2023年10月28日に開催された山陽電鉄の東二見車両工場公開イベント「山陽 鉄道フェスティバル 2023」にて撮影した写真をお見せします。

端書き

正式な区分としては兵庫県神戸市は長田区の西代駅を起点とし、西へ姫路市の山陽姫路駅までを結ぶ本線と、その途中の飾磨駅で分岐し、山陽網干駅までを結ぶ網干線の2路線を運営する山陽電鉄。西代駅から阪神電鉄の元町駅および阪急電鉄の神戸三宮駅を繋ぐ神戸高速鉄道を介して2社間で相互直通運転を行なっており、特に阪神電鉄の路線には銀色のアルミ車体に赤い帯を巻いたエクステリアが印象的な5000系等が直通特急で本線の大阪梅田駅まで顔を見せるため、大阪においても顔馴染みな鉄道なのではないかと思います。

そんな山陽電鉄は本線のおおむね中間に位置する明石から程近い東二見駅に隣接しているのが、山陽電鉄の車両のメンテナンスを一手に引き受ける東二見車両工場です。

今回訪れた山陽 鉄道フェスティバル 2023では工場内部と、併設されている車両基地の一部が一般公開されました。

山陽電鉄社のニュースリリースによれば、今年で23回目、また本年は4年ぶりに入場制限なし、かつ飲食ブースを復活しての開催とのことです。

車両展示

主に普通列車へ充てられる3050系3066F、3076F、3072Fの3本が展示され、おおむね30分ごとに種別および行先の表示変更、ヘッドマークの付け替えが行われました。

山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3066F 普通 高砂行き (100周年HM 大正×昭和) 3076F 普通 明石行き 3072F (100周年HM 平成×令和)
3066F 普通 高砂行き (100周年HM 大正×昭和)
3076F 普通 明石行き
3072F (100周年HM 平成×令和)
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3076F・3072F
3076F・3072F
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3072F
3072F
当編成は8月にリフレッシュ工事を受け、内装更新と種別・行先表示器のフルカラーLED化が行わたことに加えて車体は2022年に引退した3619号を彷彿とさせる白いカラーリングに変更された。山陽電車公式X(旧Twitter)アカウントで発信された、3072Fのリフレッシュ工事が完了したことを伝えるポストでは、当編成のことを『2代目ホワイトエンジェル』と呼んでいる
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3066F S特急 姫路行き 3076F S特急 高砂行き 3072F S特急 阪神神戸三宮行き
3066F S特急 姫路行き
3076F S特急 高砂行き
3072F S特急 阪神神戸三宮行き
全車ノーヘッドマーク
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3076F・3072F
3076F・3072F
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3072F
3072F
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3066F 特急 姫路行き 3076F S特急 飾磨行き 3072F 直通特急 姫路行き
3066F 特急 姫路行き
3076F S特急 飾磨行き
3072F 直通特急 姫路行き
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 3076F・3072F
3076F・3072F

余談ですが、車両展示のいわゆる幕回しにおいて度々登場している『S特急』は山陽電鉄の独自種別です。特急および直通特急の下位、急行の上位に位置し、朝ラッシュ時と深夜帯に少数運行されています。

運転士撮影会

山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 6000系 6004F 急行 西宮行き
6004F 急行 西宮行き
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 6000系6004Fを別アングルから
6004Fを別アングルから
体としては阪神線内における区間運用を思わせるが、山陽電鉄線内の現行ダイヤでは急行そのものが設定されていないため、6000系の急行表示自体が今回のようなイベントでしか見られないものである
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて 6007F S特急 東二見行き
6007F S特急 東二見行き

トラバーサー走行実演

山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
海側の手すりには様々なヘッドマークが掲げられた
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
トラバーサーに乗せられていたのは3074Fの姫路方先頭車であるC#3642

車両工場見学

山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
6003Fの姫路方先頭車C#6103
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
整備中の車両に使用される仮台車は300形から取り外した物が現在も使われている
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
300形は1962年に登場した電車だが、機器流用車であるため本質的にこの台車の大元は1936年から'45年にかけて製造された200形の物である
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
主抵抗器
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
ユニットブレーキ
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
先頭車に使用される連結器
手前が密着式自動連結器
奥が密着連結器
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
中間車に使用される棒連結器
山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
扉の開閉スイッチ操作体験には6000系6003Fの中間車であるC#6303が使用された

休憩電車

5030系 5630Fが使用された

200形206号車

山陽 鉄道フェスティバル 2023にて
東二見車両工場の正門付近に保存されている
車両工場内で見られた仮台車と同型ないし近い型の物を履いていると思われ、実際、横から見ると極めて近似した形状をしていることが分かる
車体横に掲示されている解説によれば、1936年に7両製造されたうちの1両であり、現在の山陽電鉄社が成立してから初めて製造された車両であることから、記念物としてここに保存する運びとなったとのこと

撮影日:2023年10月28日

使用機材:
FUJIFILM X-T3
XF16-80mmF4 R OIS WR
iPhone 12 Pro

参考

“山陽 鉄道フェスティバル 2023”を開催! (2023年9月22日付 山陽電鉄社 公式ニュースリリース ※PDFファイル)

山陽電車 明石・姫路間開業100周年を迎えます (2023年7月25日付 山陽電鉄社 公式ニュースリリース ※PDFファイル)

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