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手伝ってって言える勇気

家事にも色々ある。
掃除、洗濯、炊事などなど。

得意なものもあれば
苦手なものもあると思う。
好きなものがあれば
嫌いなものもある。

私は料理が苦手。
好きではない。
子どもたちの健康と美味しいの
一言をもらうてるので
頑張っています。

おそらく、1人ものなら
手抜き料理しかしないだろう🤣

私が働いている病院に
掃除が苦手な患者さんがいる。

床頭台の上が
物で溢れています。

側から見ればゴミに見えるそのものは
おそらく、その患者さんにとっては
ゴミではない。

必要なものなんだろう。

カンファレンスで
どうしたら掃除をしてくれるかを
カンファして、
週1回、掃除ディを作りました。


スタッフが掃除をするのではなく
15分ほど患者さんたちが
自分の床頭台やベッド周りを
掃除、片付けをする。

昨日がその1回目でした。

スタッフは病室を周り
患者さんに声をかけながら
サポート。

私も病室を回ります。

みなさん、文句ひとつ言わずに
掃除を始める。

片付けが苦手な患者さんの様子を見に行くと、
アタフタしながらも手を動かそうと
していました。

私  「◯さん、お手伝いしましょうか?」

患者 「良いの良いの。1人でやりたいの。
    そっとしといてくれる」

私  「わかりました。大変だったら声かけて
    下さいね」

あまり執拗に絡むのもよくないと
思い、とりあえず引き下がる。

一回りして再び、
その患者さんのもとに行くと

全く進んでいない(ーー;)

空のお茶のティーパックの紙が何十枚も
乗ったまま。

私  「これはなにかに再利用するんですか?」

患者 「あー、これは紅茶を入れとこうと思って
    残しているんだけど、
    でも、こんなには要らないよね。
    数を減らすわ」

私  「うん。減らしましょう」

やっぱりこちらはゴミだと思うけど、
患者さんにとっては必要なものなんだなー。

患者 「1人で大丈夫だから。あー、これも
    やらないといけないし、これもあー
    で、こーで」

どうしたら良いのかわからなくなっている
ようでした。

片付けのアドバイスをしながら
一緒に取り組めたら
きっと、少しでも片付けが進むんだろうけど、
協力を拒む患者さん。

私も手を出せない。

う〜ん。なかなか難しい。

それでもやろう。
綺麗にしようとする
そんな気持ちは伝わってくる。

あっという間に15分は過ぎ。

掃除終了。

私  「掃除の時間終わりみたいです。掃除
    ありがとうございます」

患者 「私、もう少し1人でやるわ」

私  「良いじゃないですか。手伝いが必要
    だったら声をかけてください」

私は別の業務に戻る。

やる気はあるけど、やり方がわからない。
そんな感じでした。
私たちがやってしまえば簡単だけど、
それでは意味がない。

どんな声かけをすれば
片付けが進むのか。
業務中、ずっと考えていました。

どうして1人でやりたがるのか。

難しいんなら人に頼ればいいんだよ。

そう思ってならない。

患者さんにとってはゴミではない。
必要なもの不必要なものを
分ける勇気があれば掃除ができる気もするし。

難しかったら

手伝って

それだけでいい。

そんな短い言葉でいいんだけど。
1人で抱える人にとって
その言葉が意外と難しい。

昨日は結局、掃除は出来ませんでしたが、
綺麗にしたいという気持ちはあることが
わかったので、
それはそれで成果があったのかな。
と思う。

また、来週
掃除デーがあります。

少しずつ声をかけて
前進していけば良いなぁと思います。


読んで頂きありがとうございます。
今日もみなさまがhappyな1日を過ごせますように。

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