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第31回「アーセナルvs WBA<マッチプレビュー>PL第17節」

こんちゃ!どうも、いったーです。
今回は、「アーセナルvs WBA<マッチプレビュー>PL第17節」を書いていきたいと思います。

2021年突入ですね。あけましておめでとうございます。2020年で締めくくれたので逆襲の1年にしてCL権奪還に向けて頑張っていきましょう。

 新年早々悲しい発表がありました。LSBコラシナチが古巣シャルケにローン移籍となってしまいました。現在、約11ヶ月も勝利から遠ざかっている古巣シャルケの奇跡の残留の力になってほしいです。これでロッカールームから#10エジルに近しい選手が移籍することになりました。エジルが強盗に襲われた際に、同乗者であったコラシナチが素手で追い返したビデオが昨年流れましたよね。PL再登録が可能な1月になりましたが、エジル復活のための1枠なのか、外堀からエジル排斥を進めていく1手なのか注目です。

ってことで、新年1発目はウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(以下WBA)のスタジアム、ザ・ハウサーススタジアムに乗り込んでのゲームです。

予想フォーメーション

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ホームチーム:WBA
監督:サム・アラダイス(12月末に就任)
フォーメーション:4-5-1

アウェイチーム:アーセナル
監督:ミケル・アルテタ
フォーメーション:4-2-3-1

呪縛から解き放たれたアーセナル

〇自慢の若手3人衆
 何度目の紹介か。というレベルでLWGマルティネッリ、OMFスミス=ロウ、RSHサカについての記事を書かせていただきました。彼ら3人がスタートから起用されたvsチェルシーからアーセナルの調子が上向いていることは間違いありません。彼らの特徴を3つにまとめると以下の通りです。

☆空いたスペースを見つけ、飛び込む積極性
☆攻→守のネガティブ・トランジションの徹底
☆アーセナルへの愛

LWGマルティネッリは、ギラギラした目つきをしており、vsチェルシーではチーム最多タックルを成功させ、ネガティブトランジションでもボールを失った瞬間に即時奪取を目指して、プレスを行っています。LWGとしてゴールへの執着、ボールを引き出す動きもセンスを感じますが、現代サッカーでは欠かせないFWの守備という点でも大物感を漂わせます。
昨年契約更新した際にも生え抜きのレジェンドであるTony Adamas(トニー・アダムス)の言葉を引用したコメントを残してグーナーが歓喜しました。

”Play for the name on the front of the shirt and they’ll remember the name on the back.”
「アーセナルの名に懸けてプレーし、そうすれば、サポーターはオレの名前を憶えてくれる。」

OMFスミス=ロウ、RSHサカは両者、アカデミー出身ということもあり、パス&ムーブの徹底、2手、3手先のプレーを予測してのフリーランとグーナーが求めるプレーを完璧に具現化してくれます。

 OMFスミス=ロウもvsチェルシーでもボール非保持の際には、特徴である状況把握能力を活かしてビルドアップの出口を監視し続けました。

RSHサカは本職ではない、LSB/RSBやLWBでも体の張った泥臭いプレーも見せてくれ、苦しい時間でも自分が「何とか打開するんだ」というチームを背負うようなプレーも見せ始めてくれました。

また、ブカヨ・サカ契約更新時に以下のコメントを残しています。

“it’s Arsenal ,you know. Come on, it’s Arsenal! The stadium is great, the fans are great, the club is great. Everything about this club is great.”
「アーセナルだよ、だってあのアーセナルだよ?スタジアムも素晴らしいし、ファンだってそうさ、クラブも。このクラブの全てが素晴らしいのさ。だから契約更新したんだ。」

今後も、この3人を軸にチーム作りを進めてほしいです。

〇守備陣の立て直し
 11月から勝てない時期が続きましたが、失点するシーンやピンチは右サイドからが多かったと感じるのは直感的なものではなく、以下の事例が示しています。
vsアストン・ビラのLWGグリーリッシュ×LSBターゲット、CFワトキンス
vsリーズのLSBアリオスキ
vsウルブスのLWGネト×OMFポデンセ
vsスパーズのLWGソン×CFケイン(以下図)

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 継続的に3バック+WBや4バックが守備陣形でしたが、RCBホールディングとRSBベジェリンの間を狙われ続けました。本職がSBベジェリンはWBになったことでスタートポジションが少々前になったことで前掛かりになり、帰陣が遅れたこと、チャレンジ&カバーが徹底できていなかったことから、ほぼ自動ドアの守備で切り裂かれました。

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最近は、相手のフォーメーションとも組み合わせが良いように思えます。加えて前述した2列目の若手3人衆のプレスでの守備での貢献もあるかもしれません。

注目選手<アーセナル>

〇#9 CFアレクサンドル・ラカゼット

〇#9 CFアレクサンドル・ラカゼット

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 前節vsブライトンでは途中出場から1分もせずに先制点を決め、結局そのゴールが決勝点となりました。今季チーム最多の5得点を決めていますが、全てが先制点ということで、これほど大きな貢献はないでしょう。彼の役割としては、相手CBを背負った状態でもボールをキープし、次の局面に動かせることです。ワンタッチプレーも得意としていることから、2列目の若手3人衆とはピッタリの相性だと考えます。

またファーストDFとしてのプレスや相手ビルドアップの阻害での貢献も見逃せません。今節vs WBAは構えた陣形で守備をスタートするに違いありません。そのため、CFはカウンターやスペースが広がった際に爆発するオーバメヤンよりも、密集地でも相手を背負いながら、ワンタッチプレーが得意なラカゼットをスタートから起用して欲しいです。 

残留請負人“ビッグ・サム”に全ては託された。

〇ビッグ・サムことアラダイス監督って誰?

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 WBAは2020/12/16にスラベン・ビリッチの解任に合わせて、サム・アラダイス監督の就任を発表しました。彼は残留請負人の異名を持つようにシーズンの途中就任から残留へ導く采配は見事というほかありません。ボルトン、ニューカッスル、ハマーズ、ブラックバーン、サンダーランド、クリスタルパレスと中堅、弱小クラブを幾度となく救ってきました。好むフットボールは古典的な“それ”で、肉弾戦の得意な選手でセンターラインを固め、両サイドには独力で突破できる選手、クロスの得意な選手を配置し、CFにはハンマータイプの選手を起用します。これでもかとロングボールを前線に蹴り続け、セカンドボールを拾ってもロングボールと、ラグビーに近いものを感じます。しかしながら、PLに所属するだけでビッグマネーを獲得できる現在、泥臭くとも勝ち点を拾える監督は、低迷しているスモールクラブからすると、一昔前の役者の彼にすがりたくもなります。

〇アラダイス監督はスカッドに合致しているのか
 前述通り、ロングボール主体のチームを作り上げることに関して才能を発揮する、“ビッグ・サム”ことアラダイス監督ですが、果たしてWBAの現在のスカッドに適しているのでしょうか。
彼がこれまで指揮したクラブでは、ニューカッスルではCFマーク・ビドゥカ、ブラックバーンではCFヤクブ・アイェグベニ、ハマーズではCFアンディ・キャロル、クリスタルパレスではCFクリスティアン・ベンテケ等ハンマータイプで基準点になれるCFを主軸に据えて残留を獲得していきました。
ここ3試合、アラダイス監督が指揮を執りましたが、CFは#29グラントが起用されており、上記のCFとはタイプが違い、WGもこなす選手です。また、これまでチェルシー、リバプールから1ポイントを獲得し、ミスジャッジがなければマン・ユナイテッドからもポイントゲットできていました。その際印象に残ったのは、#18ギャラガー、#12M・ペレイラ等のボールプレ―ヤーから繰り出される少人数での地上戦のカウンターでした。彼らMFの頭上をボールが飛び交う展開では、彼らの才能を最大限発揮できるか怪しいです。ロングボールを中心とするセットプレーに賭けるサッカーも1点は1点で、アーセナルに脅威を与えることは間違いないでしょう。

注目選手<WBA>

〇#1 GKサム・ジョンストン

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 マン・ユナイテッドのアカデミー出身の27歳のGK。下部のクラブへのレンタル地獄を経験し、現在のWBAで性守護神の座を掴み取った。バーンリーの監督ショーン・ダイチ監督に風貌が似ており、坊主で強面です。PLにおいてWBAは昇格組で守備の機会が多い状況であり、GKとしては大忙しのシーズンを送っていますが、クロス対応もよく、至近距離でのセービングにも定評があります。WBAが勝ち点を獲得したゲームでは、基本的には彼がMOTMを獲得しているほど、守備の柱です。かつてWBAがPLで連続して残留を勝ち取った時には、同じくマン・ユナイテッド所属経験のあるGKベン・フォスターが守護神を務めていました。これも何かの縁なのでしょうか。WBAの目標である残留達成のためにはGKジョンストンのビッグセーブが必要です。

〇#18CMFコナー・ギャラガー

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 チェルシーアカデミー出身の彼は今季はバギーズことWBAにローン移籍している。Box-to-Boxタイプの彼は中盤全域をカバーできる総力を持ち合わせていると同時に意外性のあるパスも通すことが出来る、WBAにとっては貴重な存在です。中盤深い位置から攻撃的なポジションをこなすことができ、ユーティリティ性に優れています。アンダー世代のイングランド代表にも継続的に招集されており、PLのトップチームで継続的に出場することは彼にとって大きな財産になるでしょう。彼のアイドルは現チェルシー監督であるフランク・ランパードであることからも、絶対将来は、チェルシーに帰還し、中盤を支配したいと推測します。彼の憧れスーパーフレンキ―に近づくためには、ゴールに直結する働きも求められる。

〇#12OMFマテウス・ペレイラ

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彼、OMFマテウス・ペレイラ抜きに昨年のWBAの昇格はなかったといっても過言ではありません。ポルトガル名門のスポルティング・リスボン出身の彼はローンで昨年加入し、イングランド初上陸にもかかわらず、苛酷なチャンピオンシップで8ゴール20アシストを記録し、クラブのPlayer of the Yearを受賞しました。

 広い視野と抜群のボールスキルが特徴であり、小柄ながらも強い体幹を活かしたドリブルは必見です。強い体幹とボディバランスでイングランド特有のハードタックルを受け手もボールをキープすることができ、時間を生み出すWBAにとっては貴重な存在です。

 今季は1ゴール3アシストながらも攻撃にタレントを揃えられないWBAでは抜きん出ています。またキーパス24本、チャンスメイク27回と圧倒的な数字です。昨季のブレイクのきっかけとなったスラベン・ビリッチ監督からサム・アラダイス監督になった現在途中出場が多く、ジョーカー的立ち位置となりましたが依然として、彼が関与したプレーから高確率で得点は生まれるでしょう。要注意です。

2021/01/02 30:00 Kick Off!!!!

新年早々、早起きマストのゲームです。

それではこのへんで、、、

ばいころまる~

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