見出し画像

令和の子育て@ピアノの発表会

高校生の娘のピアノの発表会を見に行った。
私は小中学生で習っていたが、楽譜通り弾いて満足していたと思う。
娘は、練習熱心ではないから、指の動きなどはそんなに良くない気もするが、表現することを楽しんでいるのがいいなと思う。

ピアノという習い事も、昭和から令和にかけてずいぶん変わった。

昭和のレッスン

昭和のピアノは、皆真面目に練習して通っていた。
親も、子供に毎日練習するようにさせていたし、練習しない子は辞めていたように思う。親は上手になることにお金を払っていた。
私もピアノを習いたいと言うと、父に「本当にちゃんとやるのか?」等、かなり約束させられて、やっと習わせてもらった覚えがある。練習したかも確認されて、サボると結構怒られた。
その結果、習っている子は、皆ある程度のレベルは弾けていた。

令和のレッスン

今は、練習しない子はあまりしないままでもレッスンを続けている。
まず、親が働いている家庭も多いため、子供に練習させきることが難しい。
先生の側も、昔のようにビシビシやっていると、生徒が集まらないのだと思う。学校で見ていても、「ピアノを習っています。」という子のレベルの平均は下がった。(上手い子はもちろん今もいる。)
上手くなるために習っている子もいるが、ピアノを習うという経験を楽しむために親がお金を払っている子もいるのだと感じる。
ピアノそのものを用意するのにお金がかかった昭和に比べて、キーボードなどもあり、ハードルが低くなったことも関係あるだろう。

レッスンのやり方も、楽しめるように工夫されている。
まず、身近なジブリやディズニーなどの曲の楽譜が多い。
また、先生と連弾できる楽譜があり、ちょっと弾くだけでも先生と合わせることでピアノ演奏の楽しさを体感できる。
そして、本人の弾きたい曲を訊いて、取り入れてくれる。

令和の発表会

発表会も様変わりだ。
まず、心構えというのか、思いが違う。昔ながらの頑張った成果を見せるという子もいるが、まあまあの努力でも参加することを楽しむ子もいる。
つまり完成度が低くても、おしゃれしたり、写真を撮ったりすることを楽しんでいる感じだ。弾きたい曲を本人が選んでいることも一つの理由かもしれない。
親の側もそれで良いと感じているようだし、親も楽しむようになっている。

親子の連弾がいくつもある。
ご自身もピアノ初挑戦のパパと幼児、元々かなり上手だったであろうママの素晴らしい伴奏と子供のメロディー等組み合わせも色々だ。親子でおしゃれをして楽しむイベントになっているのだ。

社会人がいるのもいい。
大人になってから再び、あるいは初めて習う人もいて、大人が自分の稼いだお金で習うというマジなやる気がすごく素敵だ。

音楽を楽しむ

結論。令和の発表会、すごくいいなと思う。
もちろん、体験格差などが言われている昨今なので、ある程度、裕福な人の楽しみであることは間違いないが、音楽を楽しむことがメインなのは良い。
ただし、どの習い事もそうだが、親の楽しみが強くなって、子供自身の主体性が奪われてしまったら勿体無いと思うので、そこだけは気を付けたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?