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可愛いちゃんの思い出

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ゆうちゃんの思い出徒然草 だいたい泣き言
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夜に泣く

夜に泣く

ゆうちゃんの四十九日をすぎて、2〜3日が経ったある夜のこと。

不思議と、気持ちが沈む夜だった。
何もする気が起きず、精神的に息苦しい感じ。
「ただ、ぼんやりとした不安」とは芥川龍之介の遺書の一説だが、この時の私の気持ちを言語化するのならば、これが一番近い気がした。
いつにも増してTwitterから離れられず、深夜帯で更新がほとんど無いタイムラインを何度も眺めて、アプリを閉じる開くを繰り返していた

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四十九日

四十九日

お久しぶりの更新です。
気がつけば、四十九日です。

もう49日も経ったのかと思うと、時間の流れの速さに愕然とします。
更新は途絶えましたが、ゆうちゃんのことを思い出さない日はありませんでした。
携帯の待ち受けにしているから、というのもありますが、毎日毎日、携帯のカメラロールを眺めています。

段々と、季節が移ろい、日1日ごとに暖かくなり、庭に花が咲く季節になりました。
柔らかな春の日差しが降り注

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まだ、どこかにいるような気がしている

まだ、どこかにいるような気がしている

最近、また部屋でゆうちゃんの毛を見つけてしまい、切なくなっている私です。

(母が)掃除をしているはずなのに!
(母が)洗濯をしているはずなのに!

我が家には吸引力の変わらないただ一つの掃除機もあるのですが、それを持ってしてもなお、
取りきれない忘れ形見があるというこの事実…!
しかも結構大きい毛が出てくるのがまたびっくりですよ、大きい方が確実に吸い込まれていそうじゃないですか?もはや吸引力の問

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伝わらなくても

伝わらなくても

突然ですが、私は宝塚歌劇団が好き。違った、大好きです。

家にいるときは大体、TAKARAZUKA SKY STAGEを見ております。
コロナ禍で遠征も出来ないので、大変ありがたいことです。

今日は、2016年に宙組で上演された『バレンシアの暑い花』という作品を見ていました。
宝塚歌劇団の重鎮であらせられる劇作家柴田侑宏先生の作品で、スペインのバレンシア地方を舞台にした復讐と悲恋の物語。当時のト

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思うだけなら自由

思うだけなら自由

以前ご紹介した、大型犬の保護活動をされている方の動画を相変わらず見ています。

犬を飼う上での躾やコミュニケーションの取り方、よそのお家の子との触れ合い方などなど、大変興味深く見ております。

落ち着きのなかった子が、ちゃんと出来る様になっていく様など、活動されている方の犬達への深い愛情が見えて本当に素敵です。

やはり、一緒に生活して生きていくために、幸せになるために、きちんと教えていくことは大

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お散歩

お散歩

意外とできたとか、宣った次の日、駄文をあげ忘れる私です。
人間とは、そういう生き物です。調子に乗っては行けない、という教訓を得ました。

さて、先日病院で腹部のエコー検査をしたところ、私の肝臓がフォアのグラであることが発覚いたしました。

ゆうちゃんがまだ元気だった頃は、散歩に行ったりして、それが意外と良い運動になっていたようなのですが、ここ1年くらいはそれも無くなっていたので、運動量が減っていた

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意外とできた

意外とできた

た夏休みの宿題は、まとめて後半に勢いを持ってやるタイプの私です。

昔から計画性が皆無でした〜。
コツコツやるの意味がわからず、まとめて済ませようとして出来なくて泣くという王道のパターンです。

そんな私でも、それなりに年をとると変わるものです。今、40日以上連続で投稿出来ています、凄〜い‼︎ラジオ体操もまともに起きられなかった過去を持つ人間にとってこれは快挙であり割と奇跡です。

あと、『好き』

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祈る

祈る

偉い人のよく分からない理屈で、とある国がとても大変な事になっている今日この頃ですね。

21世紀も20年以上たつのに、まだこんな事が起こるのかと思うと本当にウンザリですし、人類の愚かさを感じます。

どなたかの呟きを見たのですが、ほんと、かつての冷戦を止めた人達は偉かったよ‼︎凄いよ凄すぎるよ。今は誰も止められなくて、でもなるべく被害が少なくなる様に努力をしている最中だけれど、とても難しそうで辛い

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失われた時間に気付く

失われた時間に気付く

ゆうちゃんは、寝たきりになる少し前からお腹の調子が良くありませんでした。
今思えば、もう内臓の動きが良くなかったのだと思うのですが、当時は食欲も普通にあったので、水の飲み過ぎや冷えによるものだと勘違いしていました。

整腸剤を与えて、一瞬良くなったこともありましたが、それ以降、良くなることはないまま、虹の橋を渡っていってしまいました。

ゆうちゃんがずっとそんな調子だったので、仕事帰りはまっすぐ一

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叔母の三回忌にて

叔母の三回忌にて

母の姉の三回忌がありました。早いものです。

お寺で法事を済ませたあとは、母の実家に寄って久しぶりに会う従兄弟たちと、その子供たちとしばらく一緒に過ごしました。(感染症対策はしています)

ひとしきり、おしゃべりに興じていた時、ふと従姉妹が

「そういえば、ゆうちゃんの具合はどう?」

と聞いてきました。

「実はねぇ、先月お空に帰っちゃったんだよ…」

従姉妹は驚いていましたが、夏祭りに時にここ

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信じるものは救われる(はず)

信じるものは救われる(はず)

『A.I.』という映画、ご存知でしょうか。

スタンリー・キューブリック監督が作ろうとしていた矢先に亡くなって、スティーブン・スピルバーグ監督が後を引き継いだSF映画。

個人的にはこの映画、色んな意味でホラー映画だなと思っています。

母親が我が子やA.I.の男の子に向ける愛情も、A.Iの男の子が母親に向ける愛情も、時にとても独善的だったり狂気的だったり、人間のエゴが剥き出しだったり、無垢な子供

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庭と犬とは相思相愛

庭と犬とは相思相愛

最近、こちらのnoteが大変面白く、一気に読んでしまった。

昨年末に、私の友人も家を購入し、noteに一連の流れを書いてくれていたけれど、さすが、人生最大のお買い物は、どんな人のものでもドラマがあるもの。
あと、単純に勉強になる。不動産のあれこれとか。

お家の購入から現在のリフォームまでの流れが紆余曲折と奇跡の連続すぎて大変読み応えがある。

そして、この方のご家族のお犬様がとても素敵。
(も

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耐えた犬

耐えた犬

時々、目の奥が痛くなる頭痛に見舞われる。
『群発頭痛』というらしい。病院で診察してもらったわけではなく、『目の奥が痛い 頭痛』で出てきた検索結果から、自分の症状に1番近いと思っているのだが、もしかしたら違うかもしれない。

例えるなら、眼球から矢が刺さって反対側から抜けるってこんな感じかな?という動きをする痛みを伴う頭痛なのです。(個人の感想です)
ちょうど眼球の真裏より少し上のあたりの頭皮が痛い

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猫の日に寄せて

猫の日に寄せて

『猫は野良と決まっています』

とは、西村しのぶ先生の漫画『アルコール』の主人公のセリフですが、私にとっても猫とは野良猫、のイメージが強いです。

ゆうちゃんは、自分の庭にやってくる野良猫には、無関心でした。無益な争いを避けるというよりは、完全に無関心でした。

散歩中に、野良猫に遭遇しても知らんぷりというか、時々気がついていないことすらあります。一度、散歩の時に私の目の前にいた猫(少し低い石塀の

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