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同じテーマについて2回書くこと。

同じテーマについて2回書くことは、いささか怠惰であるかもしれない。新しいテーマや視点を常に探す努力を、怠ることに他ならないので。

一方で、毎回の散文が偶然の産物であるように、同じテーマについて再度書いたとしても、文章は同じものにはならないだろう。同じテーマについて同じことを言っているように見えて、実は別な視点や考察を含んでいるかもしれない。あるいは偶然に、1回目に書いたときには思い当たらなかったことに、思い当たるかもしれない。

繰り返すことは、やむを得ない。
同じことの繰り返しは、基本的に進歩がないと思っているが、やむを得ず「繰り返す」ことはあり得る。同じことを繰り返している、という自覚がある限り、厳密には「繰り返し」ではないかもしれない。少なくとも1回目は、繰り返しではなかったのだから。自分が何周目にいるのか、という自覚は重要だろう。繰り返しは2回以上、何回も発生するかもしれない。

自分自身についての記憶。繰り返しを自覚するために必要な資源は、なんといっても自己の記憶であろうか。自分はいったい、どれだけの過去を思い出せるのであろうか。
日記をつけなくなって1年以上が経過しているが、惜しい習慣を捨ててしまったものだ。取り戻すきっかけを探し出したい。

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